6月中旬に京都府八幡市の善法律寺に参拝した後、南に5分ほど歩き、正法寺(しょうぼうじ)も訪れました。
正法寺は、あまり人に知られていませんが、徳川家とも縁がある八幡市を代表する名刹です。
八幡市に観光で訪れた際は、正法寺にも立ち寄りたいですね。
無人の境内を散策
正法寺には、京阪バス亭「走上り」から南に徒歩約2分で到着します。
入り口の参道から山門までは、割と長い距離があります。
入り口の脇には、「尾張大納言義直侯 母堂祖應院殿墓所」と刻まれた石柱が立っています。
正法寺は、後に志水と改めた高田氏が菩提寺として寺領堂舎をととのえました。
志水氏の娘であったお亀が、徳川家康の側室となり、尾張藩祖徳川義直を出産したことにより、正法寺は寺領500石を有するほどの寺勢を誇るようになります。
お亀は、後に落飾して相応院と号し、没後に正法寺は菩提寺となって尾張徳川家の庇護を受けるようになりました。
参道の先にある山門をくぐります。
正法寺では、月に1回、土曜日と日曜日に一般公開が行われますが、6月は中止となっています。
境内は、無人で静寂に包まれています。
こちらの建物は、法雲殿。
中には、大きな大仏が安置されていますよ。
一般公開の時に拝むことができます。
唐門は、本堂と大方丈とともに国の重要文化財に指定されています。
いずれも、寛永7年(1630年)に相応院の寄進により建立されたもので、現在の伽藍はこの頃に整ったようです。
唐門の奥には、京都府指定の名勝となっている庭園があり、春の桜がきれいです。
境内では、梅雨らしくアジサイが咲いていました。
白色にやや赤色が混ざったアジサイ。
水色のアジサイは、梅雨の時期にピッタリですね。
鐘楼は、小方丈や書院とともに京都府指定文化財に登録されています。
鐘楼は、黒っぽい色をしていることが多いのですが、正法寺のそれは茶色で、木の温かみを感じられます。
境内に植えられているカエデの青葉は、色が濃くなっています。
カエデの足元を見ると、根元近くで2本に分かれていましたよ。
梅雨の正法寺は境内に人が全くいませんでした。
保育園にも人影はなく、ちょっと寂しかったですね。
なお、正法寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。