6月上旬。
京都市東山区の知恩院に参拝しました。
知恩院は、東山を代表する大寺院で、入り口に立つ大きな三門が有名であります。
また、最近まで工事が行われていた御影堂(みえいどう)も雄大です。
御影堂は、何年もかけて平成大修理が行われていたので、中に入ってお参りをしたのは随分と前のこと。
工事を終えた御影堂に入ることが今回の参拝の目的であります。
終わりが近づくサツキ
知恩院の最寄り駅は、地下鉄の東山駅です。
駅からは、南に徒歩約5分で、知恩院の三門前に到着します。
京阪電車だと、祇園四条駅から東に徒歩約7分です。
いつ見ても、迫力のある三門です。
三門下では、サツキが咲いていました。
でも、花数が少なく、そろそろ見ごろを終えようとしています。
三門の南側の女坂を上ります。
女坂の近くのサツキは、ほとんど花が咲いていませんでした。
「念ずれば花ひらく」と刻まれた石碑の前のサツキも、チラホラと咲いている程度です。
念ずれば、これからもっと多くの花が咲くでしょうか。
御影堂に参拝
女坂を上りきると、広々とした境内に入ります。
境内の中央の大きな建物が御影堂です。
正面から御影堂を眺めます。
参拝者が御影堂の中に入っていくのが、何となく不思議に思えます。
数年間、御影堂に人が入っていく姿を見たことがなかったので、そう思えるのでしょう。
脱いだ靴を備え付けのビニール袋に入れて、御影堂に上がります。
久しぶりに入った御影堂の中は、意外と狭く感じました。
以前は、もっと広かったように思ったのですが、気のせいでしょうね。
御影堂の大修理が本科的に始まったのは2012年1月でした。
そして、2020年2月に工事を終え、4月13日に落慶法要が行われました。
落慶法要は、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため関係者のみで行われ、また、落慶記念団体参拝は5月1日から7月15日までの受入を中止としています。
5月25日までは、知恩院の境内に入ることもできませんでしたね。
なお、10月25日には、落慶御満座法要が行われる予定です。
工事中は集会堂に移っていた法然上人の像も、御影堂に戻っていたので、しっかりと拝んでおきました。
御影堂の外に出ます。
御影堂の東の縁側の天井を見上げると、忘れ傘が残っていました。
忘れ傘は、知恩院の七不思議のひとつです。
工事中に取り除かれることがなかったみたいですね。
忘れ傘を見たのも久しぶりです。
私が知恩院に参拝した日は、京都はまだ梅雨入りしていませんでしたが、空は曇っており、梅雨の気配を感じられました。
境内の東にそびえる東山。
御影堂が工事を終えたためか、見晴らしが良くなったように感じます。
手水鉢には柄杓が置かれていました。
京都の神社やお寺では、新型コロナウイルスの感染を防ぐため、手水鉢の柄杓が撤去されていますが、そろそろ元に戻って来るのではないでしょうか。
東山に観光に訪れた際は、ぜひ、知恩院の新しくなった御影堂にも、お参りをしてください。
なお、知恩院の詳細については以下のページを参考にしてみてください。