4月上旬。
京都市上京区の本法寺の桜を見た後、堀川通を南に約5分歩き、中京区の神泉苑にお参りしました。
神泉苑は、その名のとおり、境内に大きな池があります。
この時期は、池のほとりに植えられた桜が満開になり、池と桜の美しい風景を見られることから、多くの観光客や旅行者の方が訪れますね。
見ごろを保つ桜
神泉苑の最寄り駅は、地下鉄の二条城前駅です。
駅を出て、御池通を西に3分ほど歩くと、神泉苑の北側の門の前に到着します。
JRだと二条駅から東に徒歩約5分です。
門をくぐり境内に入ります。
池のほとりには、石像が立ち、その近くの桜の枝先にはたくさんの花が咲いていました。
この日は、晴天だったので、池に映る青空や桜がきれいでしたよ。
椿も、赤色の大きな花を咲かせていました。
境内の南西に本堂が建っているのでお参りをしましょう。
神泉苑は、東寺に属する寺院です。
境内の南側に鳥居が建ち、池の前に善女龍王社があることから、以前は神社だと思っていました。
もともとは、平安京造営の際の禁苑であり、桓武天皇以後、歴代の天皇が行幸遊宴を行い、貞観5年(863年)と同11年に御霊会(ごりょうえ)が行われた地であります。
中世以後に荒廃し、慶長7年(1602年)に北側に二条城が築かれて苑域が大幅に削られてしまいました。
でも、同12年に快雅が中興して真言宗の寺院となり、現在にいたっています。
池のほとりのソメイヨシノは、そろそろ散り始めていましたが、まだ上の方は満開の状態を保っていました。
池の南側の水面は、多くの桜の花びらが散り、淡い紅色に染まっています。
桜がすべて散ると、池全体が花弁で覆われるのでしょうか。
境内の南東に植えられているソメイヨシノが、青空の下で満開の姿を見せてくれました。
見事な咲きっぷりであります。
神泉苑は、アヒルも人気です。
私が神泉苑を訪れた時は、1羽のアヒルが昼寝中でした。
もう1羽のアヒルは毛づくろいで忙しそうです。
ハトも床几台にやってきて、エサをもらえるのを待っています。
寝ているアヒルを撫でると、「グゥア、グゥア」と嫌そうな声を出したので、そっとしておくことに。
反り橋の近くには、アオサギも立っていました。
池の魚を狙っているのでしょうか。
神泉苑は、朱色の反り橋と一緒に見る桜と池も風情があります。
反り橋を渡ることもできますよ。
橋の上からも、神泉苑全体を眺めておきたいですね。
私が神泉苑を訪れた日は、桜が散り始めていましたが、まだ見ごろを保っていました。
例年だと、観光客の方が多いのですが、今年は新型コロナウイルスの影響で、人が少な目でした。
来年は、きっと多くの人で賑わうことでしょう。
なお、神泉苑の詳細については以下のページを参考にしてみてください。