12月初旬。
京都市伏見区の藤森神社(ふじのもりじんじゃ)に参拝しました。
藤森神社は、勝運のご利益を授けてくれる神社として有名です。
特に競馬必勝の神さまとして、多くの競馬関係者や競馬ファンの方もお参りをしますね。
冬に向かう境内
藤森神社は、京阪電車の墨染駅から北東に5分ほど歩いた辺りに建っています。
境内の南側の鳥居をくぐって長い参道を歩き本殿に向かうのが、通常の参拝路ですが、今回は、西側の鳥居から境内に入ることにしました。
道路に面する鳥居をくぐると、石畳の参道が東に延び、そして、もうひとつ鳥居が現れます。
その鳥居近くのイチョウは、地面に多くの葉を散らし、黄色いじゅうたんを作っていました。
この景色を見ると、秋もそろそろ終わり、冬の到来を感じますね。
境内の北側に建つ本殿の近くには、舎人親王(とねりしんのう)崇敬碑があります。
藤森神社には、多くの祭神が祀られていますが、その中の舎人親王は日本書紀の編纂に関わったことから、学問の神さまとして崇められています。
それでは、本殿にお参りをしましょう。
頭が良くなるようにお願いしておきました。
競馬をされる方は、馬券が当たるようにお願いしておくとご利益があるかもしれませんね。
ちなみに本殿は、正徳2年(1712年)に中御門天皇より宮中の賢所(かしこどころ)を賜ったものです。
境内の隅では、サザンカが赤色の花をたくさん咲かせていました。
サザンカは、殺風景になりがちな冬に彩りを与えてくれます。
本殿の裏側に回ります。
本殿の裏には、末社がいくつか建っており、その中には、桓武天皇が王城鎮護のために都の4隅に創建したとされる大将軍社もあります。
こちらの石造りの鳥居を持つ社は、藤森神社に功績のあった人々を祀る祖霊社です。
藤森神社は、平安遷都(794年)の前から鎮座していたと伝えられています。
これだけ長い歴史を持つ神社ですから、多くの人によって支えられてきたのでしょうね。
祖霊社の近くでも、サザンカが咲いていました。
こちらのサザンカは、ピンク色ですね。
地面には多くの花弁が散っていましたが、花はたくさん咲いていましたよ。
本殿の東側に置かれた大きな岩からは、ご神水が流れています。
このご神水は、不二の水と呼ばれ、参拝者は汲むことができますよ。
境内の藤棚は、葉が黄色に染まっていました。
木々の葉の色が薄くなっていったり、散ったりしている様を見ると、冬の到来を感じるとともに1年の終わりが近づいているのを実感しますね。
藤森神社は、元日には多くの初詣客でにぎわいます。
境内は大混雑しますから、人ごみが苦手な方は、元日を避けてお参りをした方が良いでしょう。
なお、藤森神社の詳細については以下のページを参考にしてみてください。