梅雨入り前の善法律寺で見る新緑・2019年

6月上旬に京都府八幡市の石清水八幡宮(いわしみずはちまんぐう)のサツキを見た後、男山を下山して善法律寺に参拝しました。

善法律寺は、カエデが多く植えられており、紅葉の名所として知られるお寺です。

そのため、初夏から梅雨にかけて、きれいな新緑を見ることもできます。

今回の参拝は、その新緑を見ることが目的です。

新緑に包まれた境内

善法律寺には、京阪電車の八幡市駅から南に15分ほど歩くと到着します。

入り口の表門前にやって来ました。

表門

表門

表門をくぐると、境内一面が新緑に包まれていました。

新緑の境内

新緑の境内

青葉に混ざって赤色のカエデの葉も見えますね。

サツキが咲いていましたが、そろそろ終わりが近づいています。

終わりかけのサツキ

終わりかけのサツキ

新緑に囲まれた本堂にお参りをしましょう。

本堂

本堂

本堂に祀られているのは、八幡大菩薩です。

この本堂は、石清水八幡宮の旧社殿の材料を用いたもので、寛永16年(1639年)頃に建立されたと伝えられています。

神仏習合の珍しい建物だそうです。

境内の南側には、大西坊墓塔があります。

大西坊墓塔

大西坊墓塔

膝くらいの高さしかない小さな墓塔です。

大西坊は、かつての男山四十八坊の坊舎のひとつです。

そこの覚運は、忠臣蔵で有名な大石内蔵助の叔父の小山良師の末子で、大石の養子となりました。

覚運は、大石の実弟の専貞の跡を継いで、大西坊の住職となり、赤穂浪士の討ち入りに助力しています。

上の写真の墓塔は、覚運と、その弟子である運應と覚助のものです。

大西坊墓塔の隣には、旧大乗院五輪塔があります。

旧大乗院五輪塔

旧大乗院五輪塔

大乗院は、八幡の律家五ヶ寺のひとつです。

慶応4年(1868年)の戊辰戦争(ぼしんせんそう)で焼失し、その境内にあった五輪塔が善法律寺に祀られるようになりました。

鎌倉時代の作と伝えられていますから、800年ほど前に造られたもののようです。

カエデの青葉に囲まれたお地蔵さまは、子守地蔵尊です。

子守地蔵尊

子守地蔵尊

昭和9年(1939年)の室戸台風で亡くなった八幡尋常小学校の校長、教師、児童32名の慰霊のために建立されたものです。

慰霊碑なのですが、いつしか子守地蔵尊と呼ばれるようになりました。

境内のカエデの青葉は、徐々に深みを増しているようで、新緑から深緑へと変わりつつあります。

新緑越しに見る男山

新緑越しに見る男山

境内の後ろの男山が雄大に見えます。

足元には、サツキの花。

足元のサツキ

足元のサツキ

境内からカエデ越しに表門を眺めます。

新緑と表門

新緑と表門

そして、境内から外に出ました。

善法律寺は、参拝する人が少なく静かなお寺です。

紅葉の時期に八幡市に観光で訪れた際は、ぜひ善法律寺にも立ち寄ってください。

なお、善法律寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。