4月上旬に京都市南区の東寺に参拝しました。
東寺には、不二桜と呼ばれる立派な枝垂れ桜が植えられており、毎年4月上旬から中旬に見ごろを迎えます。
ガイドブックやウェブサイトで春の東寺が紹介される場合は、絶対と言っても良いくらい不二桜が掲載されますね。
私が東寺を訪れた日は晴天に恵まれ、青空の下で紅色に染まった不二桜を観賞できました。
不二桜と五重塔
東寺は、近鉄電車の東寺駅から、西に3分ほど歩くと到着します。
境内に入り最初に向かったのは、北西にある御影堂(みえどう)です。
御影堂は、現在工事中なので、参拝する場合は仮御影堂の中に入ります。
その仮御影堂の前では、ソメイヨシノが見ごろを迎えていましたよ。
仮御影堂にお参りを済ませた後は、お目当ての不二桜を見に行くことに。
金堂、講堂、五重塔があるエリアに入るには拝観料500円が必要です。
ちなみに不二桜は、拝観エリアの外からでも見れますよ。
さて、不二桜ですが、すでに見ごろを迎えていました。
五重塔と一緒に見る不二桜は、春の東寺の定番の風景です。
私が東寺を訪れたのは、午後2時30分頃でした。
東寺の五重塔は、南東に建っているので日が西に傾く時間帯の方が写真撮影しやすいんですよね。
ソメイヨシノが見ごろ
不二桜を見た後は、講堂にお参りです。
講堂の立体曼荼羅は、大きな大日如来を中心に多くの仏像が並んでいます。
しかし、私が訪れた日は、大日さまはいらっしゃったものの、他の仏像がほとんどなくなっていました。
どうやら、3月26日から6月2日まで東京国立博物館に出張しているようです。
6月中には帰って来るそうですよ。
続いて講堂の南側に建つ金堂にもお参りです。
金堂の中には、いつものように薬師如来、日光菩薩、月光菩薩、十二神将が安置されていました。
金堂にお参りを済ませた後は、本格的に桜を見て歩きましょう。
東寺のソメイヨシノは、すでにほとんどが8分咲き程度まで咲き進み見ごろとなっていました。
昨年9月の台風21号の影響で、枝が折れたソメイヨシノもありましたが、花の咲き具合には、あまり影響がなさそうです。
境内の東側では、ソメイヨシノが枝にたくさんの花を付け、薄紅色の屋根ができあがっていました。
満開のソメイヨシノの奥に見る五重塔は、古都の春を感じさせてくれる風景です。
東寺は、平安時代からずっと同じ場所にあり続けているので、昔の人も五重塔と一緒に桜を見ていたかもしれませんね。
満開の桜の間から見える五重塔も素敵です。
五重塔の手前には、八重紅枝垂れ桜が植えられており、すでに見ごろに入っていました。
八重紅枝垂れ桜の開花は、もう少し後になるかと思ったのですが。
五重塔の脇から見るソメイヨシノ。
東寺のソメイヨシノは、五重塔の周囲に多く植えられています。
その中でも、五重塔の北側に植えられているソメイヨシノが特に立派で、背がとても高いです。
瓢箪池の周囲に植えられているソメイヨシノも見ごろですね。
振り返って空を見上げると、オオシマザクラとソメイヨシノの後ろに五重塔が見えます。
再び不二桜の近くに戻ってきました。
不二桜の奥に建つ食堂(じきどう)の頭上には、波が浜に打ち寄せているかのような薄い雲が浮かんでいましたよ。
東寺の桜は、4月10日までは見ごろを保っていそうです。
有名なお寺にしては、お花見で訪れる人が意外と少な目なのも、東寺の良いところです。
なお、東寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。