3月下旬に京都市中京区の六角堂に御幸桜を見に行った後、そこから北西に15分ほど歩き京都府庁を訪れました。
京都府庁では、毎年3月下旬から4月上旬にかけて旧本館で観桜祭が催されます。
2019年は、3月23日から4月7日までです。
旧本館の中庭では、観桜祭の期間に合わせるように桜が咲き、京都市内の他の名所とは一味違った桜風景を楽しめます。
祇園枝垂れ桜と紅一重枝垂れ桜が開花
京都府庁は、地下鉄丸太町駅から北西に徒歩約15分の場所に建っています。
市バスだと「府庁前」から徒歩約5分です。
京都府庁の門をくぐると、正面に旧本館が建っています。
この旧本館は、明治37年(1904年)に竣工されたレンガ造りの建物で、現在でも執務室や会議室として使用されています。
また、平成16年(2004年)には国の重要文化財にも指定されています。
京都と言えば、お寺や神社などの和の建築物を想像するでしょうが、京都府庁旧本館のように近代的な建築物もいくつかあります。
旧本館の中庭にやって来ました。
中庭の中央に植えられているのは、祇園枝垂れ桜です。
この祇園枝垂れ桜は、東山区の円山公園に植えられている祇園枝垂れ桜の孫にあたります。
私が訪れた日は、まだ咲き始めて間もないようで、2分咲きから3分咲きといった感じでした。
中庭の南東に植えられている紅一重枝垂れ桜も咲き始め。
祇園枝垂れ桜よりも開花が早かったようで、3分咲きから4分咲きくらいまで咲き進んでいました。
中庭の南西に植えられている容保桜(かたもりざくら)は、つぼみの状態。
容保桜は、幕末の京都守護職であった会津藩主松平容保にちなんで名づけられた桜です。
ヤマザクラとオオシマザクラの特徴を併せ持つ珍しい桜です。
ちなみに京都府庁がある地は、かつて京都守護職があった場所です。
中庭の東側に植えられているはるか桜もつぼみ。
はるか桜は、福島県から東日本大震災の復興を応援するシンボルとして寄贈されました。
命名者は、大河ドラマ「八重の桜」で新島八重を演じた綾瀬はるかさんです。
祇園枝垂れ桜と紅一重枝垂れ桜を一緒に眺めます。
旧本館の2階から見る紅一重枝垂れ桜。
中庭には、オオシマザクラと紅八重枝垂れ桜も植えられていますが、どちらもつぼみでした。
オオシマザクラは、ソメイヨシノとほぼ同時期に見ごろを迎えるので、3月31日頃に訪れると祇園枝垂れ桜や紅一重枝垂れ桜とともに美しく咲いているでしょうね。
八重紅枝垂れ桜はソメイヨシノが終わる頃に咲き始めますから、観桜祭の後半に京都府庁を訪れると咲いているかもしれません。
野外彫刻展
観桜祭の期間中は、土日に京都府庁で様々な催しがあります。
3月30日と31日には京都パラダイスマルシェ、3月30日には京都府庁茶道部のお茶席、3月31日には京都光華中学校・高等学校茶道部のお茶会がありますよ。
他に4月7日には福島ミニ物産展があり、観桜祭の期間中の土日は淹れたてコーヒーや焼き菓子・ケーキなどのおもてなしがある「ほっとはあと」も実施されます。
観桜祭の期間中毎日見ることができるのが、「春の府庁旧本館野外彫刻展」です。
展示作品は10種類です。
こちらはWOMANという作品です。
彫刻が向いている方向には祇園枝垂れ桜があります。
女の子の像の背中にネコが乗っかっている「なかよし・・・だよネ」という作品。
旧本館の入り口付近では、「インスタバエ」という作品もありました。
自撮りするハエのようです。
SNSに写真をアップするのでしょうね。
左右にいるのはカエルかな?
旧本館の前では、雪柳が白色の花をたくさん咲かせていました。
洋風の建物と青空に浮かぶ真っ白な雲がきれいです。
京都でも、このような景色を見ることができるんですよ。
4月7日までに京都市内に桜を見にお越しの際は、京都府庁旧本館にもぜひ足を運んでください。
この後は、東に10分ほど歩き京都御苑の早咲きの枝垂れ桜を見に行きます。