12月下旬。
京都市左京区の要法寺(ようぼうじ)に参拝しました。
この時期になると、京都は観光客や旅行者の方の姿が一気に少なくなり、1ヶ月前の紅葉の時期の混雑が懐かしくも感じられます。
要法寺は、1年を通して、参拝者がそれほど多くないお寺です。
そのため、いつ訪れても境内が混雑することはないですね。
青空の下の境内
要法寺は、地下鉄三条京阪駅または京阪電車の三条駅から東に5分ほど歩いた辺りに建っています。
西門の前に到着。
西門から境内に入ると、左側に開山堂が建っています。
そして、開山堂の隣に建つ大きな建物が本堂です。
まずは、本堂にお参りをしましょう。
要法寺は、日蓮宗のお寺で、山号を多宝冨士山といいます。
日尊が建てた上行院と日尊の弟子の日大が建てた住本寺という2つのお寺があったのですが、天文法華の乱(1536年)を避けるために堺に移転した後、再び京都に戻り両寺が合併し要法寺となりました。
京都に戻った時は、姉小路堀川に要法寺が建てられましたが、豊臣秀吉の命により二条寺町に移ります。
そして、宝永の大火(1708年)で焼失した後、現在地に再建されました。
現在の要法寺の境内は、街中にあるにもかかわらず、とても広いです。
そのためか、空が見やすく感じますね。
本堂の正面にあるのは清涼池。
清涼池では、毎年初夏になるとカモのヒナが誕生し、6月頃に鴨川に親子そろって移動するのが恒例となっています。
清涼池の南側には松が植えられています。
松の上の方の葉が茶色に変色しています。
本堂の右前に建つのは鐘楼です。
外からだと、どのような梵鐘が吊られているのか見えません。
本堂の両脇には、三春滝桜が植えられています。
この三春滝桜は、まだ背が低いですが、それでも数年前に植えられた時よりも高くなっています。
いずれは、本堂の屋根くらいまで伸びて、春にはその名のとおり滝が流れるかのように花を咲かすことでしょう。
本堂の前の灯籠。
境内東側に建つのは庫裡です。
庫裏は、客殿の入り口となっているようですが、中に入ったことはありません。
特別公開されることがあれば、拝観してみたいですね。
私が要法寺に参拝した日は、いつものように人がいませんでした。
いつ訪れても変わらない景色を眺めると、安心しますね。
帰りは、南側の表門脇の門から外に出ることに。
外から見た表門は、威風堂々としていますね。
なお、要法寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。