7月24日に祇園祭後祭の山鉾巡行が行われました。
前祭(さきまつり)の山鉾巡行は23基が巡行しますが、後祭では巡行するのが10基だけです。
そのため、全ての山と鉾を見るのにそれほど時間がかかりません。
短時間で見ることができる後祭の山鉾巡行は、暑い夏に沿道から見るのにちょうど良いですね。
橋弁慶山
午前11時頃に四条河原町に到着すると、すでに数基の山が四条通を西に進んでいました。
先頭から見たかったので、四条通の地下道を西に急いで歩きます。
そして、寺町通を少し西に過ぎたあたりで地上に出ると、ちょうど1基目の橋弁慶山が通っているところでした。
橋弁慶山は、謡曲「橋弁慶」を題材にした山で、後祭の山鉾巡行では、くじ取らずで先頭を務めます。
御神体は、五条大橋で戦う弁慶と牛若丸です。
弁慶の顔はとても迫力がありますね。
また、牛若丸が左足1本で立っているのも見事です。
巡行中の激しい揺れでも立っていられるのは、牛若丸の体と橋の擬宝珠に芯木が通っているからです。
芯木は、何段階にも分かれているそうですよ。
目の前を通り過ぎていく橋弁慶山。
胴懸は、円山応挙下絵の「加茂祭礼行列図」です。
北観音山
2基目に登場したのは、北観音山です。
北観音山は、大きな姿をした曳山(ひきやま)で車輪が4つ付いています。
御神体は、楊柳観音(ようりゅうかんのん)と韋駄天(いだてん)です。
囃子方が賑やかに笛や太鼓を鳴らしています。
囃子方の上の天水引は、雲龍文様と唐草文様の2種類あります。
毎年、吉符入の頃にどちらを使うかが決められるそうです。
今年は雲龍文様の天水引でしたよ。
大きな北観音山を曳くのは大変そうです。
ゆっくりゆっくりと進んでいきます。
目の前で見る北観音山は迫力満点です。
北観音山は、四条烏丸へと進んでいきました。
この後は、黒主山の登場です。