11月中旬。
夕方に京都市中京区に建つ二条城を訪れました。
二条城では、10月25日から12月11日まで、大政奉還150周年記念として「アートアクアリウム城~京都・金魚の舞~」が催されています。
時間は17時から22時まで。
通常は入れない二の丸御殿中庭、台所前庭に入ることができ、重要文化財の台所も見ることができます。
暗闇の中で泳ぐ金魚たち
二条城の最寄り駅は、地下鉄二条城前駅です。
駅を出れば、目の前に大きな石垣が現れるので道に迷うことはないでしょう。
私が二条城の入り口となっている東大手門に到着したのは、16時50分頃。
すでに長蛇の列ができており、17時には入城できない状態でした。
チケットはセブン-イレブンで前売りで購入可能で、列に並ばず入城できる優先入城券も用意されています。
列に並んでいる私の横を優先入城券を持った方が、次々と二条城に入っていきます。
並ぶのが面倒なら、優先入城券を購入しておいた方が良いですね。
約30分ほど並び、入城券を購入できました。
ちなみに入城券は1,500円です。
普段の拝観では東大手門をくぐって南に進むのですが、今回は北へと進みます。
そして、二の丸御殿中庭へと通じる門をくぐって、アートアクアリウムの会場にやってきました。
二の丸御殿中庭に入るのも初めてですが、アートアクアリウムを見るのも初めてであります。
様々な色に照らされたガラスの中を金魚が優雅に泳いでいます。
こちらは九谷焼の中で泳ぐ金魚です。
器の中が真っ白のため、金魚の赤色がよりはっきりと見えます。
九谷焼の淵から流れ落ちる透明な水もきれいですね。
こちらはキリコリウムと呼ばれる展示です。
江戸切子の中を泳ぐ金魚は、上から見た場合と横から見た場合で、見え方に違いがあります。
横から見る方が水族館のような感じで楽しいですね。
目が飛び出た金魚は、何とも愛らしい姿をしてるじゃないですか。
各展示物には、金魚の種類も記載されていますが、どれも聞いたことがない品種ばかりでしたよ。
二の丸御殿中庭でひときわ目立っていたのが、「超・花魁(おいらん)」と呼ばれる大きな展示物です。
紫色や青色など、時間の経過に伴って色が変化します。
中で泳ぐ金魚は同じでも、光の色が違えば見え方も変わるものですね。
真っ赤な光の時には、金魚がよく見えませんでした。
超・花魁の他にも、花魁という展示物もあり、超・花魁よりも小さめでしたよ。
こちらは、大政奉還の屏風絵図です。
屏風絵図は、3ヶ所にあり、「江戸初期-末期」、「江戸末期-明治初期」、「明治初期-近代へ」の3枚ありました。
屏風の中を上下に泳ぐ金魚たちが、まるで屏風に絵を描いているように見えます。
屏風は、アニメーションにもなっていますよ。
台所前庭にやってきました。
ここは夜祭BARとなっており、お酒をいただくことができます。
夜祭BARの奥には、水戯(すいぎ)の舞台が設けられており、水槽の中をたくさんの金魚が泳いでいました。
水戯の舞台では、1時間ごとに歌や踊りが披露されます。
私は18時からのステージを鑑賞しました。
扇を使った艶やかな舞に会場の人たちが魅了されていましたよ。
アートアクアリウム城では、お茶席や日本酒BARも用意されていますから、のんびりと作品を見たい方はお茶席を利用するのも良いですね。
京都の老舗3ブランドがコラボレーションしたオリジナルのお茶席セットもあるそうですよ。
私がすべての展示を見て東大手門から出たのは、18時25分頃でした。
その頃でも入城を待つ人が長い列を作っていましたが、おそらく30分くらいで入場できたのではないでしょうか。
会場は人数制限が行われる場合もあるそうです。
会場の中は人が多かったですが、混雑して何も見れないということはなかったです。
入城料は高めでしたが、アートアクアリウム城を見て良かったと思っています。
こんな美しい金魚を見たのは初めてでしたからね
秋の京都旅行を計画されている方は、夜に二条城にアートアクアリウムを見に行ってはいかがでしょうか。