3月下旬。
京都市上京区の清浄華院(しょうじょうけいん)に参拝してきました。
まだ本格的な桜シーズンには少し早い時期ですが、清浄華院では蜂須賀桜(はちすかざくら)と呼ばれる早咲きの桜が見ごろを迎えているはずです。
大方丈の前で咲く蜂須賀桜
清浄華院は、地下鉄今出川駅から東に10分ほど歩いた辺りに建っています。
寺町通に面する清浄華院の総門の前に到着。
門越しからでも、境内の奥で桃色の花が咲いているのがわかります。
総門をくぐって参道をまっすぐ進み大方丈へ。
その前で蜂須賀桜が見ごろを迎えていました。
見ごろと述べましたが、花が散り始めており、満開を過ぎた状態です。
蜂須賀桜は、沖縄系のカンヒザクラとヤマザクラの一代自然交配雑種のカンザクラです。
江戸時代に徳島城御殿にあった桜で、蜂須賀家が徳島藩を治めていたことから、蜂須賀桜と呼ばれるようになりました。
清浄華院に蜂須賀桜が植えられたのは、平成23年(2011年)のことで、植樹したのは「蜂須賀桜と武家屋敷の会」です。
清浄華院には、徳島藩7代藩主の蜂須賀宗英のお墓があります。
清浄華院の説明書によれば、亡くなったのは江戸だったのですが、遺体は京都に送られて清浄華院に葬られたとのこと。
また、宗英の娘の友姫は清浄華院の檀家の東園基廉に嫁ぎ、彼女もまた当院に葬られました。
このような清浄華院と蜂須賀家の縁を考えると、境内に蜂須賀桜が植えられた理由がよくわかりますね。
上の写真に写っている宝篋印塔は、13代将軍徳川家定に嫁いだ篤姫の曾祖母智満方(ちまのかた)のお墓です。
蜂須賀桜が植えられる前は、この宝篋印塔近くにサツキだったかツツジだったかがあったのですが、現在はすっきりとして蜂須賀桜が目立つようになっています。
蜂須賀桜を見た後は、総門近くに建つ不動堂にお参りです。
この不動堂には、身代り泣不動尊が祀られています。
戸は閉まっていますが、誰でも中に入ってお参りできますから、大きなお不動さまを拝んでおきましょう。
お不動さまの隣には、小さな安倍晴明も祀られていますよ。
不動堂へのお参りを済ませたところで、境内から出ることに。
まだソメイヨシノが咲き始める前でしたが、清浄華院できれいな蜂須賀桜を見れて良いお参りができました。
なお、清浄華院の詳細については以下のページを参考にしてみてください。