建仁寺の潮音庭の紅葉・2016年

11月末。

京都市東山区の建仁寺に参拝してきました。

建仁寺には、潮音庭と呼ばれる庭園があります。

以前、初夏に潮音庭を見に行った時、苔と新緑がきれいだったので、秋の紅葉の時期にも鑑賞したいなと思っていました。

紅葉が見ごろの潮音庭

建仁寺は、京阪電車の祇園四条駅から東に5分ほど歩いた辺りに建っています。

境内の北側にある本坊に向かいます。

そして、玄関で靴を脱ぎ、受付で拝観料500円を納めて建物内へ。

建物の中に入ってすぐの部屋には、俵屋宗達の風神雷神図屏風が展示されています。

風神雷神図屏風

風神雷神図屏風

通常、多くのお寺や神社では建物内の写真撮影は禁止なのですが、建仁寺は写真撮影可能です。

屏風や襖絵などは複製されたものです。

それにしても複製とは言え、よくできています。

キャノンのデジタル複製の技術力の高さに脱帽です。

それでは潮音庭を見に行きましょう。

潮音庭の紅葉はほぼ見ごろ。

潮音庭

潮音庭

まだ青葉が目立つので、これからもっと赤く色づきそうな感じです。

ただ、寒くなってきているので、真っ赤に染まらずに散る葉もあるかもしれません。

手水鉢の水面に映る紅葉。

手水鉢と紅葉

手水鉢と紅葉

潮音庭は、本坊中庭に設けられている四方正面の禅庭です。

なので、建物内のどこからでも鑑賞できます。

書院の中から眺める潮音庭。

書院から眺める潮音庭

書院から眺める潮音庭

秋の和らかな太陽の光が差し込みます。

潮音庭の中央には三尊石が配されています。

三尊石と紅葉

三尊石と紅葉

日差しを受けて光る紅葉。

紅葉のアップ

紅葉のアップ

建仁寺は、意外と観光で訪れる方が少な目です。

いや、多いことは多いのですが、混雑して忙しなくなるほどには人が訪れません。

廊下から見る潮音庭

廊下から見る潮音庭

畳の上に座って、のんびりと潮音庭を鑑賞しましょう。

障子の間から見る紅葉

障子の間から見る紅葉

ただ眺めているだけで、心が落ち着いてきます。

禅寺だからでしょうか。

方丈北庭から法堂へ

潮音庭の紅葉を見た後は、方丈北庭にやってきました。

方丈北庭には白砂が敷き詰められており、中央にお堂が建っています。

お堂の左右にカエデが植えられているのですが、左側のカエデはほとんど葉がない状況。

でも、右側のカエデはきれいに紅葉していましたよ。

方丈北庭

方丈北庭

方丈の北側には、東陽坊という茶室があります。

スリッパを履いて東陽坊まで行けるので、こちらも見ておきましょう。

東陽坊の周囲には、あまりカエデがありません。

でも、苔むした蹲踞(つくばい)の上にモミジが散っていましたよ。

苔むした蹲踞

苔むした蹲踞

東陽坊付近から南向きに方丈を眺めます。

先ほど方丈から見たお堂の後ろから覗くように紅葉狩り。

紅葉と方丈

紅葉と方丈

再び方丈に戻ります。

方丈の南側には、大雄苑(だいおうえん)という枯山水庭園があります。

でも、大雄苑にはカエデがないので、庭園と一緒に紅葉を見ることはできません。

方丈の南東の部屋の襖には、雲龍図が描かれています。

雲龍図

雲龍図

実物を見ると大迫力ですよ。

迫力があると言えば、法堂(はっとう)の天井に描かれている双龍図もなかなかのものです。

双龍図

双龍図

まるで、頭上で2頭の龍がぐるぐる回っているようであります。

それでは、法堂内に祀られている本尊の釈迦如来座像にお参りをしましょう。

法堂にお参りを済ませた後は方丈に戻り、そして玄関から本坊の外に出ました。

建仁寺の潮音庭の紅葉は、京都市内の他の紅葉の名所と比較して見ごろを迎えるのが遅めです。

12月初旬に参拝しても、きれいな紅葉を見れそうです。

コケの上に散ったモミジも見てみたいですね。

なお、建仁寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。

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