7月下旬。
京都市右京区の花園に建つ退蔵院に参拝してきました。
この時期の退蔵院では、ハスの花を見ることができます。
ハスの花は暑い夏に咲きますが、透明感があるので見ているだけで涼しく感じますね。
方丈前のハス
JR花園駅で下車し北東に5分も歩けば、妙心寺の入り口が現れます。
妙心寺の境内に入ります。
そして、北西に1分ほど歩いた辺りに退蔵院の山門が建っています。
山門をくぐり拝観受付へ。
拝観料は500円。
受付を済ませ拝観案内をいただき、順路に従ってゆっくりと歩いて行きます。
参道の青葉が爽やかであります。
石畳が濡れていて、ひんやりとしていますね。
お寺の方が打ち水をされたのでしょう。
方丈にやってきました。
方丈の前にはたくさんの鉢が並んでいます。
全部ハスです。
それでは、まず方丈にお参りをしましょう。
室内には入れないので、縁側からのお参りになります。
方丈の前にあるハスは、花がほとんど咲いていませんでした。
どうやら、参拝する時期が遅かったようです。
あと1週間ほど早くに訪れるべきでしたね。
方丈の前では、上の写真に写っている白色のハスの花が咲きかけていました。
あとは、つぼみが少しだけの状態です。
方丈の隣にある元信の庭。
こちらも夏らしい風景を見せてくれましたよ。
余香苑のハス
方丈の次は、余香苑へ向かいます。
余香苑の入り口には、白砂が敷かれた陽の庭があります。
周りの木々の深緑色が、砂の白さを際立たせています。
遊歩道を進むと、右側にあずまやが現れます。
あずまやの近くでは、薄いピンク色のハスの花がきれいに咲いていました。
花弁から雫が滴っています。
そのおかげか、花がとてもみずみずしく見えましたよ。
余香苑の一番奥にやってきました。
目の前には、ひょうたん池があります。
ひょうたん池の端にも、たくさんのハスがあります。
白色のハスの花は全開ですが、ピンク色のハスは桃の実のように花弁を固く閉ざしています。
ひょうたん池には、スイレンも浮かんでいました。
真っ白なスイレンの花がまぶしいです。
ひょうたん池にひらりと落ちたハスの花びら。
滝から流れてくる水の勢いに身を任せるように池を漂っています。
ひょうたん池の奥には藤棚やまちあいがあるので、日陰に入って庭園全体を鑑賞できます。
また、茶席もあるので、抹茶をいただきながら庭園を眺めることもできますよ。
さすがに夏ということもあって、人はとても少なかったです。
私を含めて10人もいなかったですよ。
余香苑を一通り見たので、そろそろ退蔵院から出ることに。
余香苑の出口付近には、陽の庭と対をなす陰の庭があります。
こちらは砂が黒っぽい色をしていて、陰の庭の名にふさわしい景観を作り出していました。
磁石にくっつきそうな砂ですね。
なお、退蔵院の詳細については以下のページを参考にしてみてください。