応仁の乱以降の100年間の戦国乱世を統一した豊臣秀吉が、主君であった織田信長から「サル」と呼ばれていたことは有名な話ですね。
豊臣秀吉の肖像画は、確かにサルに似ているように思います。
それなら、申年はサルと呼ばれていた豊臣秀吉を祀っている京都市東山区の豊国神社と彼にゆかりのある左京区の満足稲荷神社に初詣に行くと、大いにご利益を授かれそうな気がします。
豊国神社
豊国神社は、京阪電車の七条駅から東に徒歩5分ほどの場所に建っています。
京都国立博物館の北隣なので、京都駅から市バスに乗車して京都国立博物館まで行く方が便利ですね。
豊国神社は、秀吉の遺命により彼の死後に創建された神社です。
後に徳川の天下となったことから取り壊されましたが、明治になって再建されました。
豊国神社は、普段は、唐門より先に入ることができません。
そのため、お参りをする時は唐門の前にある賽銭箱にお賽銭を入れて拝むようになっています。
でも、正月三箇日には、唐門の先にも入ることができ、本殿の前で参拝可能です。
申年こそ、初詣に訪れて本殿前でお参りしたいですね。
なお、豊国神社のご利益は、豊臣秀吉らしく出世開運です。
満足稲荷神社
左京区の満足稲荷神社は、地下鉄三条京阪駅から北東に徒歩10分ほどの場所に建っています。
祭神は、倉稲魂命(うかのみたまのみこと)なので、豊臣秀吉が祀られているわけではありません。
満足稲荷神社は、もともと伏見城にありました。
豊臣秀吉が、朝鮮出兵の際にお稲荷さんに祈願したところ、当初は連戦連勝でした。
それに大いに満足した秀吉は、稲荷神社を伏見城に祀ります。
それが満足稲荷神社の始まりです。
その後、元禄6年(1693年)に徳川綱吉が現在地に移転しました。
なお、満足稲荷神社のご利益は商売繁盛と開運です。
12年に1回しかやって来ない申年ですから、豊臣秀吉の強運を初詣で授かっておきたいですね。
特に豊国神社では、豊臣秀吉らしくヒョウタンやワラジのお守りがありますから、正月に参拝してお守りを授かっておけば、1年間、運に恵まれそうです。
また、満足稲荷神社に初詣に行けば、1年間、豊臣秀吉の強運により商売が繁昌するかもしれませんね。
他に神猿が境内にいる新日吉神宮(いまひえじんぐう)も、豊国神社から近いので、一緒にお参りしておくと魔除けのご利益も授かれますよ。