6月上旬。
京都も梅雨入りし、小雨が降る中、左京区の南禅寺を訪れました。
南禅寺は、紅葉の名所なので、この時期はカエデの新緑を楽しむことができます。
また、南禅寺から少し北西に歩いた辺りには碧雲荘があり、そろそろハナショウブが咲き始めている頃です。
南禅寺
南禅寺の最寄り駅は、地下鉄蹴上駅です。
駅から北東に5分ほど歩けば南禅寺の総門が現れます。
参道わきのカエデの新緑と苔が、みずみずしい緑色をしています。
雨が降ると、草木が生き生きしているように見えますね。
曇り空の下で見る三門。
晴れた日に見る三門も見事ですが、雨空の下で見る三門も重厚感があって迫力を感じます。
木々の深緑の青葉も重みを感じさせますね。
雨に濡れたカエデの葉もきれいなものです。
三門の真下まで来て、境内の南に目をやると、天授庵の塀からたくさんのカエデの青葉があふれ出ていました。
三門をくぐって西に延びる参道を眺めます。
両脇をカエデに囲まれた参道も梅雨らしいですね。
ちなみに参道の奥に見える建物は法堂(はっとう)です。
法堂の近くに植えられているサツキは見ごろすぎ。
5月末頃なら見ごろだったのでしょうか。
水路閣では、青モミジと赤モミジが共演していました。
先ほどとは反対に法堂の前から参道の先の三門を眺めます。
こちらからだと、参道の両脇の苔が見やすいですね。
碧雲荘
南禅寺境内で、カエデの新緑やサツキを見る前に立ち寄った碧雲荘。
敷地内を流れる小川では、ハナショウブがたくさん咲いていました。
碧雲荘は、昭和3年(1928年)に野村財閥の創立者の野村徳七によって建てられた別荘です。
平成18年(2006年)に文化庁により重要文化財に指定されています。
現在、一般公開はされていませんが、もしかしたら特別公開されるときがあるかもしれません。
ハナショウブがきれいに咲いている碧雲荘ですが、敷地内に入ることはできません。
なので、遠くからしかハナショウブを観賞できないんですよね。
敷地内に自由に入れるようにすると、多くの観光客が押し寄せるでしょうね。
文化財保護の観点からも敷地への立ち入りが禁止されている方が良さそうです。
道路から眺めなければならないので、じっくりとハナショウブを見ることはできません。
それでも、街中でこれだけたくさんのハナショウブを見れるのですから、歩きながら良い目の保養ができますよ。
梅雨時に南禅寺に参拝した時には、碧雲荘の前を歩くことをおすすめします。