京都市の玄関口である京都駅から南西に歩くと見えてくるのが東寺の五重塔。
きっと、京都に旅行で訪れた方は、電車やバスの窓から東寺の五重塔を眺めることでしょう。
東寺は世界遺産に登録されているお寺なので、観光で京都に訪れた時には、一度は拝観しておきたいですね。
特に桜の時期と紅葉の時期がおすすめです。
ところで、東寺は桜と紅葉のどちらが美しいでしょうか?
どちらも美しいというのが私の答えなのですが、この記事では、あえて桜か紅葉のどちらがおすすめかを独断で決めさせていただきます。
東寺の桜
東寺には、早咲きの河津桜が植えられています。
見ごろ時期は3月中旬頃で、一足早くお花見したいという方は、東寺に河津桜を見に行くことでしょう。
ピンク色の花を咲かせた河津桜越しに見る五重塔は、とても風流です。
東寺の桜の中でひときわ目立つのが、拝観入口付近に植えられている不二桜です。
不二桜は立派な枝垂れ桜で、とても背が高いのが特徴です。
見ごろ時期は、ソメイヨシノよりもやや遅いのですが、ソメイヨシノと同じ頃に見ごろになる年もあります。
ソメイヨシノは、瓢箪池の周囲に多く植えられています。
晴れた日に池に映り込む桜もとてもきれいですね。
東寺の紅葉
次は東寺の紅葉です。
東寺には拝観エリアの遊歩道わきに多くのカエデが植えられています。
拝観エリアには、五重塔を除いて背の高い建物がないため日当たりが良く、どのカエデの葉も色鮮やかに紅葉します。
五重塔と一緒に眺める紅葉。
拝観エリアでは、どの場所からでも紅葉と五重塔を一緒に見ることができるのが、秋の東寺の魅力であります。
春は桜色に染まっていた瓢箪池の周囲ですが、秋には真っ赤なモミジに囲まれます。
東寺のカエデは、それほど背が高くありません。
物足りなく感じる人もいらっしゃるでしょう。
でも、背が低いことで伽藍が見やすくなっているので、お寺の建物と一緒に紅葉を見やすくなっています。
瓢箪池越しに眺める紅葉と金堂。
東寺に行くと、ついつい五重塔ばかりに目が行ってしまいますが、それ以外の建物も紅葉と一緒に見ておきたいですね。
それでは、東寺は桜か紅葉のどちらがおすすめかを決定します。
春の華やかさを重視するなら桜ですが、秋の真紅に染まった境内の美しさも捨てがたいです。
引き分けとしたいところですが、桜の勝利としましょう。
決め手となったのは、不二桜ですね。
これだけ立派な枝垂れ桜を目にできる場所は、京都の桜の名所を探しても、それほど多くはありません。
特に五重塔と一緒に眺めることができる点が、最大のおすすめ理由です。
ということで、春か秋のどちらに東寺を拝観するか迷った時には春の桜の季節を選ぶと良いでしょう。
でも、東寺の紅葉も見ていただきたいんですけどね。