4月上旬に京都市左京区の下鴨神社を訪れました。
下鴨神社は、桜の数が少ないので、この時期に参拝する人は少なめです。
とは言え、世界遺産に登録されているので、参拝者がひとりもいないなんてことはないんですけどね。
散り始めのヤマザクラ
下鴨神社の最寄駅は、京阪電車の出町柳駅です。
糺(ただす)の森の中にある長い参道を進むと、下鴨神社の朱色の楼門が現れます。
その楼門の左前に立派なヤマザクラが植えられています。
楼門を背景に見るヤマザクラ。
ヤマザクラは、ソメイヨシノよりも開花時期が少し早め。
なので、4月上旬なのにもう花が散り始めていましたよ。
楼門をくぐり北東にある輪橋(そりばし)へ。ここにも桜が1本植えられています。
今度は向きを変えて、桜と輪橋と楼門を撮影。
この桜の品種は何なのでしょうか。
ソメイヨシノにも似ていますが、この時期に散り始めているので、違うような気がします。
白玉椿が満開
本殿の西側にある三井神社の前に植えられている椿が満開になっていました。
この椿の品種は白玉椿で真っ白な花を咲かせるのが特徴です。
寛政5年(1793年)に光格天皇が奉献したもので、その白さが雪にもまがうということで、擬雪(ぎせつ)と名付けられました。
光格天皇から奉献された擬雪は、枯れてしまいましたが、平成27年(2015年)の第34回式年遷宮の修理完成の奉祝記念として、三井物産株式会社、三井住友銀行、三井不動産株式会社により、同種の椿が植栽奉納されたとのこと。
擬雪とは、上手く名づけられたものですね。
近づいて花を見ると、本当に雪のように真っ白でしたよ。
ただ、見ごろ時期を過ぎていたのか、花弁の端の方が茶色くなっていました。
それでも、花全体は純白でしたよ。
西参道の鳥居付近の桜は、かなり花を散らしていました。
私が訪れた日は風が強く、西参道に植えられていた巨木が折れて倒れていました。
その強風の影響で、桜の花もたくさん散ったことでしょう。
南の鳥居の前に植えられているヤマザクラも見ごろを過ぎ、ひらひらと花弁が舞っていました。
高野川のソメイヨシノは満開
下鴨神社を出て、東に少し歩き、高野川へ。
高野川の桜並木は満開。
一度にソメイヨシノが満開になる姿は、本当に華やかですね。
川の流れとともに見る桜の美しさは格別です。
思わず、桜の下に行って、花の傘に入りたくなりますね。
歩道から見る桜並木は、ボリューム満点。
まさに春の景色であります。