京都市観光協会が催す「京の夏の旅」と題した非公開文化財の特別公開で訪れた大雲院。
ここは、織田信長と信忠父子の碑や石川五右衛門のお墓があり、歴史的にも興味が湧くお寺です。
大雲院は、京都市東山区の円山公園付近に建っており、この界隈はよく訪れているにも関わらず境内に入ったことがなかったんですよね。
お寺には、いろいろな文化財が展示されていましたが、それらは写真撮影が禁止されていたので、紹介できませんが、建物は写真撮影できたので、今回の記事では、大雲院の境内を紹介します。
新しく感じる建物が多い
拝観受付は、南門です。
ここで拝観料600円を納めて境内に入ります。
この拝観受付となっている南門は、江戸時代に建てられたものだとか。
大雲院は、東山に現在ありますが、以前は四条寺町の繁華街に建っていました。
南門は、四条寺町からこの地に移してきたものです。
屋根には、とても怖い顔をした動物が、こちらをにらんでいます。
魔除けのために屋根にいるのでしょうか。
参道の両脇は、青々とした葉がたくさん。
まさに夏色です。
境内の一番東にある門は総門です。
この総門は、東京から移築されたもので、旧宮家の門と伝わっています。
どことなく品があるように感じます。
総門の正面に建つのが本堂です。
平安、鎌倉の折衷様式二階本瓦葺ということです。
拝観案内には、昭和48年(1973年)4月に落成と書いてありますね。
本堂の中には、大きな丈六の阿弥陀如来座像が本尊として祀られています。
さらにこの阿弥陀様の中には、さらに別の阿弥陀如来像が収められているとのこと。
実物を見ることはできませんでしたが、写真を見ることはできましたよ。
総門のやや南には鐘楼が建っています。
この鐘楼は、豊臣秀頼が北野神社に寄進したものということです。
梵鐘は、八坂神社にあったもので、延徳2年(1490年)の銘が刻まれているそうです。
両方とも明治維新の神仏分離によって無用となったことから、明治3年(1870年)に島津家が佐土原藩士の菩提を弔うために大雲院に寄進しました。
本堂の北には、書院が建っています。
書院は、近くで見ることができなかったので、建物全体を写すことができませんでした。
一部鉄筋コンクリート造となっていますが、その他は木造です。
もともとは、大倉家の京都別邸「真葛荘」だったのですが、現在は、大雲院の書院となっています。
他の角度から見ると、お寺の建物というよりも民家のような形をしていましたよ。
本堂と同じように近代的な建物ですね。
近代的と言えば、本堂の後ろに建つ祇園閣もそうですね。
祇園閣については、以下の過去記事で紹介していますので、ご覧になってください。
他にも宝物を収めた建物もありますが、こちらも近代的な造りとなっています。
大雲院の境内は、京都の他のお寺とは、ちょっと雰囲気が違いますね。
なお、大雲院の詳細については以下のページを参考にしてみてください。