京都市東山区の八坂神社は、祇園にあることから観光客によく知られています。
この立地の良さから、境内はいつも観光客や参拝者で賑わい、参道には、お店も並んでいますね。
もともと有名な八坂神社ですが、年を追うごとに参拝に来る若い女性の姿が、多くなっているように思います。
なぜ若い女性が増えているのかと疑問に思うでしょうが、境内に入ると、こういうことだったのかと納得します。
縁結びの大国主社
八坂神社は、京阪祇園四条駅から東に5分ほど歩いた辺りに建っています。阪急河原町駅からだと、7分ほどでしょうか。
四条通の東の突き当りに建つ朱色の西楼門。
訪れたのは、5月上旬です。
西楼門の脇に植えられているツツジが咲いている頃だろうと思って参拝したのですが、実は勘違いで、植えられているのはサツキでした。
なので、1ヶ月ほど来るのが早かったということですね。
西楼門をくぐり参道を進むと青々とした葉をたくさん付けたカエデ。
そのカエデの奥に建っているのが、縁結びのご利益がある大国主社です。
祀られているのは、大国主命(おおくにぬしのみこと)、事代主命(ことしろぬしのみこと)、少彦名命(すくなひこなのみこと)です。
このうち大国主命は、大黒さまとして親しまれている福の神で、縁結びのご利益を授けてくれます。
大国主社は、以前からあったのですが、最近になって縁結びの神さまであることが一目でわかるように「縁結びの神」と書かれた案内が立つようになりました。
その前には、「大国さまと白うさぎ」の像も。
これらが鳥居の前にできたことで、大国主社は、参道を歩く女性の目に留まるようになり、以前よりも参拝者が増えました。
「縁結びの神」の案内がなかった時は、ほとんど素通りされていたんですけどね。
新しくなった美御前社
大国主社を過ぎると、八坂造りの大きな本殿が現れます。
その本殿のちょうど東には、美人祈願の社である美御前社(うつくしごぜんしゃ)があります。
こちらは、以前から若い女性の方にも人気があり、美容関係の仕事をされている方の参拝も絶えない末社です。
2012年に修復工事がされたばかりなので、社殿がピカピカです。
美人祈願の社ですからね、新しくなった社殿にお参りすると、よりご利益がありそうです。
鳥居の脇からあふれる美容水も忘れてはいけません。
肌につけると良さそうです。
大国主社に縁結びのお願いをして、その後で美御前社にお参りをするというのが、女性の参拝者の定番となりそうですね。
新しくなっているということで、ついでにもうひとつ末社を紹介しておきます。
美御前社の隣に建っている悪王子社は、素戔嗚尊(すさのおのみこと)の荒魂(あらたま)を祀っています。
悪王子社の悪とは、強力という意味で、霊験あらたかな神の意とのこと。
諸願成就のご利益を授けてくれるそうです。そのご利益もかなり強力なんでしょうね。
以前は、悪王子社には、狛犬がいなかったのですが、現在では、ピカピカの狛犬が鳥居の左右に鎮座しています。
何となく、狛犬がいる社の方が、そうでないところよりもご利益がありそうに思ってしまいます。
美御前社に参拝した後は、悪王子社にもお参りしておけば、願い事が強力にかないそうです。
今後、八坂神社の境内は、修学旅行で訪れた乙女たちやOLの方たちで賑わっていくことでしょう。
なお、八坂神社の詳細については以下のページを参考にしてみてください。