京都市中京区のビジネス街にビルに囲まれるように六角堂が建っています。
六角堂は、その名のとおり本堂が六角形をしています。ビルに上って見下ろすと、その形がわかります。
六角堂にお参りに訪れたことがある方ならお気づきと思いますが、境内には、とても多くのお地蔵さんが祀られています。
それぞれのお地蔵さんは、授けてくれるご利益が異なっています。
今回の記事では、六角堂に祀られているお地蔵さんたちを紹介します。
背の低いお地蔵さんがたくさん
六角堂は、地下鉄の烏丸御池駅から南に5分ほど歩くと到着します。
南の山門から境内に入ると、正面に本堂が建っています。
その本堂を囲むように境内には、たくさんのお地蔵さんが祀られています。
それでは、反時計回りに境内のお地蔵さんを紹介していきましょう。
一言願い地蔵
境内の右端に祀られている背の低いお地蔵さんは、一言願い地蔵といいます。
一言願い地蔵は、その名のとおり、一言だけ願い事を叶えてくれます。
首をかしげているのは、参拝者の願い事を叶えてあげようかどうか考えているからです。
欲張らずひとつだけ願い事をすれば、参拝者の信念次第で願い事を叶えてくれるそうです。
合掌地蔵
一言願い地蔵の近くにある池の中央やや手前に合掌地蔵が祀られています。
合掌地蔵も、人の膝下くらいの高さしかない小さなお地蔵さんです。
納経所で授かったお守りを両手を合わせた中に入れ、やさしくすり合わせながら願い事をすると、合掌地蔵も同じように参拝者の願い事を両手に包み込み、願い事が叶えられるようにと一緒にお祈りしてくれます。
何とも心強いお地蔵さんですね。
北向地蔵尊
本堂の左後方に移動すると、北向きに祀られた北向地蔵尊があります。
六角堂から北に15分ほど歩くと、京都御所があります。
北向きに祀られているのは、京都御所を守るためです。
昔は、京都御所を守ることが生活を守ることと信じられていたので、お地蔵さんが北向きに祀られたんですね。
わらべ地蔵
北向地蔵尊のすぐそばには、わらべ地蔵も祀られています。
ここにいるお地蔵さんたちは、座っていたり、立っていたり、寝ていたりと様々な姿をしています。
これは、行を修している姿だそうです。
その名のとおり、小さな子供を守ってくれるお地蔵さんで、中には、子供を抱いているお地蔵さんもいますよ。
他にもさまざまなお地蔵さんが、六角堂に祀られていますが、全てのお地蔵さんが、どのようなご利益を授けてくれるのかはわかりません。
不動明王の側に祀られているお地蔵さんも、何か意味ありげな姿をしていますが、よくわかりませんね。
どことなくイースター島のモアイに似ています。
六角堂に訪れた時は、境内のお地蔵さんたちにもお参りしてください。
なお、六角堂の詳細については以下のページを参考にしてみてください。