京都の観光名所に行くと、唐門と呼ばれる派手な門を見かけることがあります。
唐門とは、唐破風(からはふ)形の屋根を持つ門のことです。
唐破風は、弓を横にしたような感じで、屋根の中央が高く、両端が反り返った形をいいます。
京都には、いくつか唐門がありますが、西本願寺、豊国神社、大徳寺の唐門が国宝に指定されており、これらは国宝三唐門と呼ばれています。
西本願寺
西本願寺の唐門は、境内の南側に建っています。
もともと伏見城にあったのを西本願寺に移築したものです。
西本願寺の唐門の特徴は、やはり装飾が派手なことでしょう。
他の2つの国宝の唐門と比較しても、圧倒的に派手です。
その美しさに日暮れまで見とれてしまうということから日暮門(ひぐらしもん)とも呼ばれています。
豊国神社
京都市東山区の豊国神社は、豊臣秀吉を祀っています。
豊国神社の唐門も西本願寺と同じく伏見城の遺構で、二条城、金地院を経て当社に移ってきました。
同じ伏見城の遺構でありながら、豊国神社の唐門は西本願寺ほど装飾が派手ではないですね。
とは言え、派手好きな秀吉らしいというか、門のいたるところに金色の装飾が施されています。
大徳寺
京都市北区の大徳寺の唐門は、通常非公開なので、いつでも拝観できるわけではありません。
また、写真撮影も禁止されています。
なので、私は、絵はがきを購入しました。下の写真に写っているのが唐門の絵はがきです。
大徳寺の唐門は、聚楽第にあったものを移築したものです。
西本願寺の唐門と同じく日暮門と呼ばれています。ただ、西本願寺ほどは装飾が派手ではありません。
また、大徳寺の唐門は日光東照宮の日暮門の模型となっていることでも知られています。
以上が西本願寺、豊国神社、大徳寺の唐門です。
いずれも桃山時代に造られたもので、豊臣秀吉と関係がある伏見城、聚楽第の遺構である点が共通していますね。
三唐門の行き方
京都駅から出発して、三唐門すべてを1日で拝観するなら、市バスを利用するのが便利です。
ただ、大徳寺の唐門は、特別公開時しか拝観できないので、事前に大徳寺の公式ホームページなどで拝観できるかどうか確認しておいてください。
拝観は、大徳寺、西本願寺、豊国神社の順番が良いでしょう。
京都駅から大徳寺
京都駅から大徳寺へは、市バス205号もしくは206号に乗車し、「大徳寺前」で下車してください。
乗車時間は約40分です。
大徳寺から西本願寺
「大徳寺前」から市バス206号に乗車し、「七条堀川」で下車。徒歩3分で西本願寺に到着します。
乗車時間は約45分です。
西本願寺から豊国神社
「七条堀川」から市バス206号に乗車し、「博物館三十三間堂前」で下車。徒歩5分で豊国神社に到着します。
乗車時間は約13分です。
市バスに3回乗車することになるので、京都駅で市バス1日乗車券を購入しておくとお得ですよ。
また、グループで国宝三唐門を見に行くなら、カーシェアリングを活用するのもありですね。