京都府長岡京市に光明寺というお寺が建っています。
山のふもとに建つ光明寺は、秋になると「もみじ参道」を中心に境内が、紅葉で赤色やオレンジ色に染まります。
12月上旬。
例年なら見ごろを過ぎているような時期に光明寺を訪れました。
女人坂から御影堂までの紅葉
光明寺が建つ辺りは、浄土宗の開祖の法然が初めて念仏を説いた地です。
創建したのは、法然の弟子の蓮生で、当初は念仏三昧院(ねんぶつさんまいいん)と呼ばれていました。
ちなみに蓮生は、一ノ谷の戦いで平敦盛を討ち取った熊谷直実のことです。
光明寺は、普段は自由に参拝できるのですが、紅葉の時期は拝観料が必要となるそうです。
なので、受付で拝観料を納めようと思ったのですが、どこにもそれらしきものがありません。
どうやら例年の紅葉の時期を過ぎていたので、自由に境内に入ることができるようです。
総門の前は、見ごろを過ぎたカエデが多くなっています。
表参道の女人坂(にょにんざか)も落ち葉が目立つ状態。
参拝時期が遅かったかもしれません。
しかし、まだオレンジ色に染まっているカエデがありました。
これから見ごろを迎えるカエデが、残っているようですね。
女人坂を上り切り、鐘楼の前に来ると、ここにもオレンジ色のカエデがありました。
御影堂(みえどう)に参拝した後は、そのわきに植えられているカエデを観賞。
全ての葉が真っ赤に色付いています。
もみじ参道
御影堂の次は、石段を下りて勅使門へ。
この周辺の紅葉も見ごろです。
カメラを持った参拝者の方も増え始めました。とは言え、12月に入っているので、それほど多くはありません。
光明寺の紅葉の見どころは、何と言っても勅使門の正面から総門まで続く「もみじ参道」です。
参道の両脇を赤色やオレンジ色に染まったカエデが、隙間なく埋めています。
誰もが、ゆっくりと参道を歩きながら、紅葉を楽しんでいます。
太陽に照らされたオレンジ色のモミジ。
地面に落ちているモミジもきれいです。
もみじ参道の中間地点に建つ薬医門。
門越しにでも、紅葉がまだまだ続いているのがわかります。
これだけ美しい紅葉を観賞できるのですから、11月下旬には多くの方が光明寺に訪れたことでしょう。
それにしても、こんなすばらしい紅葉を参拝者が少ない12月に見れるとは思いませんでした。
紅葉のトンネルも人がまばらです。
そして、ゴールの総門付近に到着。
振り返って、もう一度、もみじ参道の景色を味わい、光明寺を後にしました。