京都市東山区の東福寺に天得院というお寺が建っています。
天得院は、「桔梗の寺」とも呼ばれており、6月中旬から7月中旬にかけてキキョウが咲くことで知られています。
この時期は特別公開されることから、梅雨が明けた7月上旬に見頃を迎えたキキョウを観賞するため、天得院に訪れてきました。
みずみずしい苔の地面から伸びるキキョウ
天得院は、JRと京阪電車の東福寺駅から南東に8分ほど歩くと到着します。
東福寺駅は、多くの観光客の方が下車して混むことがあるので、京阪電車を利用する方は、ひとつ大阪寄りの鳥羽街道駅で下車するのがおすすめです。
天得院は、南北朝時代に創建されたお寺です。
その後、豊臣秀頼の依頼で、当時の住持であった文英清韓(ぶんえいせいかん)が、方広寺の鐘銘を撰文した際、その中に「国家安康」と「君臣豊楽」の文があったことから、徳川家康の怒りを招き、取り壊されました。
現在の天得院が再建されたのは、江戸時代中期のことです。
門をくぐると青色のキキョウがお出迎え。
建物の入り口で拝観料500円を納め、いざ庭園へ。
建物には、L字形に縁側があり、そこに座りながら庭園を鑑賞できます。
庭園にはびっしりと緑色の苔が貼りつくように生えており、そこから何本もキキョウが伸びています。
青色のキキョウは苔と似合っています。
白色のキキョウは、涼しげです。
青色と白色を一緒に見ることもできます。
キキョウは、星型の花が一般的ですが、中には八重咲きのものもあります。
下の写真に写っているのが八重咲きのキキョウですが、小さく写っているのでわかりにくいですね。庭園に降りることができないので、私のカメラではこれが限界です。
天得院の拝観案内に掲載されている窓越しの庭園の写真を撮ってみました。
拝観案内の写真だと、キキョウがしっかりと写っているのですが、同じように写せませんでした。
いつまでも庭園を眺めていたかったのですが、拝観者の方が次々と入ってくるので、30分ほどの鑑賞で天得院を去りました。
最後に青いキキョウの写真を一枚。
天得院には、キキョウの他にも早咲きの萩が壁際に植えられています。
しかし、私が訪れた時には、花は、ほとんど咲いていませんでした。
早咲きの萩を見るためには、もう少し早い時期に訪れる必要があったようです。
「ちこの部屋」さんの下記記事によると、6月に訪れれば早咲きの萩を見れるようですよ。
天得院のキキョウは、7月中旬まで観賞できるので、この時期に京都に観光で訪れる方は、天得院にも足を運んでみてはいかがでしょうか。