毎年春になると京都市上京区の京都御所が一般公開されます。
2011年の一般公開は、4月6日から10日までの5日間です。
というわけで、さっそく公開初日に拝観してきました。
紫宸殿が一味違う
京都御所の一般公開は、西側の宜秋門が入り口となっています。
順路は、入口から反時計回りにぐるっと一周するような感じで、御所内の様々な建物や庭園を拝観していきます。
御車寄(おくるまよせ)という玄関にあたる建物を過ぎて、諸大夫(しょだいぶ)の間へ。
諸大夫の間には、桜図、鶴図、虎図が展示されています。
今回は春らしく桜図を掲載しておきます。
諸大夫の間の次は、御所のちょうど南にある承明門へと進みます。
承明門の向こうに見えるのは、即位礼など重要な儀式が執り行われる紫宸殿(ししんでん)です。
紫宸殿を撮影しようと思うと、どうしてもこの位置からとなってしまいます。
承明門を東に進み、日華門から紫宸殿が建っている敷地内に入ります。
紫宸殿の右手前には、左近の桜が植えられています。
見頃になっていることを期待したのですが、まだつぼみが膨らんで赤くなってきたばかりの状態です。
過去の一般公開だと、左近の桜を観た後は、西に進み右近の橘を右に曲がって紫宸殿の敷地から出て行ってました。
ところが、今回は、なんと紫宸殿全体を撮影できるように今まで進入禁止となっていた場所に入ることができるようになっています。
もちろん、紫宸殿全体を撮影してきましたよ。
この写真を撮れただけで、今年の京都御所の一般公開は大満足です。
左側の右近の橘が、霜対策のために覆い屋に入っていたのが残念ですが、贅沢は言いません。
紫宸殿の拝観後は、清涼殿、小御所と進み、御池庭へ。
木々の葉が若々しい緑色で、春を感じさせます。
出口付近は枝垂れ桜が満開
御池庭から御学問所(おがくもんじょ)、御常御殿(おつねごてん)、御内庭(ごないてい)、御三間(おみま)と進んで、出口へと向かいます。
秋の一般公開だと、基本的にこれで拝観は終了です。
しかし、春は出口付近にたくさん植えられている枝垂れ桜が満開となることから、最後に花見を楽しむことができます。
休憩所も用意されているので、のんびりと座って花見をできますよ。
どの枝垂れ桜も、たくさんの方が記念撮影をしています。
御所内の枝垂れ桜を楽しめるのは、この時期だけなので、じっくりと味わいたいですね。
特にこの日は、雲ひとつなく、青空が広がっていたので、花見にはもってこいの天気でした。
なお、京都御所の詳細については、以下のページを参考にしてみてください。