京都市上京区には、学問の神様の菅原道真を祀っている北野天満宮があります。
北野天満宮は、受験シーズンになると多くの学生の方やその父兄の方がお参りに訪れます。
合格祈願が済んだら、多くの方がそのまま帰ってしまいますが、時間に余裕がある場合には、北野天満宮の南にある4つの寺社に訪れるのもいいですね。
4つの寺社に訪れた後は、円町駅でJRに乗って京都駅まで行けるので、帰宅のついでだと思えば、それほど手間ではありません。
1.大将軍八神社
まず最初に訪れるのは、大将軍八神社です。
北野天満宮から御前通を南下し、妖怪ストリートを西に歩くと到着します。
所要時間は、徒歩約5分です。
それほど大きな神社ではありませんが、歴史は古く、平安遷都(794年)の際に方除けの守護神として創建されました。
旅行や交通安全のご利益があります。
2.地蔵院
大将軍八神社を西に歩いて3分ほどの場所に地蔵院が建っています。
地蔵院は、3月下旬頃に椿が見頃になることから、椿寺とも呼ばれています。
地蔵院の椿は、豊臣秀吉が寄進した五色八重散椿(ごしきやえちりつばき)という品種で、様々な色の花が咲くことで知られています。ちなみに現在の椿は2代目です。
また、境内には、忠臣蔵で有名な天野屋利兵衛のお墓もあります。
3.竹林寺
3つ目に訪れるのは竹林寺です。
地蔵院から天神川沿いに南に7分ほど歩き、下立売通を東に入ると赤い門が建っています。
そこが竹林寺です。
竹林寺には、池田屋事件や生野の変で捕えられ、蛤御門の変の際に六角獄舎で処刑された浪士達のお墓があります。
幕末好きの方には、一度は訪れてほしいお寺ですね。
4.法輪寺
最後に訪れるお寺は、法輪寺です。
法輪寺は、竹林寺の正面に建っているので、迷うことはないでしょう。
法輪寺の達磨堂には、8千体もの達磨が祀られており、その中には三国一といわれる起き上がり達磨もあります。
また、法輪寺は、夏になるとフヨウの花が咲くことでも知られています。
他にも日本映画関係者4千人を祀っている貴寧磨殿(きねまでん)もあります。
以上が北野天満宮からJR円町駅の間にある4つの寺社です。
法輪寺から円町駅へは徒歩5分ほどの距離です。
4つ全ての寺社を訪れても1時間ほどしかかかりません。
もちろん、ゆっくりと境内を散策すれば、もっと時間はかかりますが、それでも2時間以上はかからないでしょう。
北野天満宮参拝後、JR円町駅から帰宅する際には、今回紹介した4つの寺社にも訪れてみてください。