京都市東山区には、京都の観光名所で一番人気がある清水寺が建っています。
特に修学旅行生や女性の方に人気があるようで、境内に入ると若い女性の方がたくさん観光に訪れています。
やはり、人気の理由は清水の舞台から見える絶景のようで、その辺りが一番観光客の方で賑わっていますが、他にも女性にとって人気の場所があります。
それは、清水寺の境内に建つ地主神社(じしゅじんじゃ)です。
恋愛成就・良縁達成を祈願
地主神社が若い女性の方に人気がある理由は、縁結びの神様である大国主命(おおくにぬしのみこと)を祀っているからです。
特に地主神社は、京都最古の縁結びの神様とされていることから、そのご利益を授かろうという方が多いのでしょうね。
創建は古く神代にまでさかのぼり、本殿の前に置かれた恋占いの石は縄文時代からこの地にあったと伝えられています。
なお、現代の社殿は、寛永年間(1624-1644年)に再建されたものです。
一願成就のおかげ明神
地主神社の境内には、どんな願いごともひとつだけ叶えてくれるおかげ明神が祀られています。特に女性の守り神として厚い信仰を集めているとか。
おかげ明神の後方には、御神木の杉の木が植えられています。
実は、この御神木、通称を「のろい杉」というそうです。
牛の刻(午前2時)に白い服を着て顔を白く化粧し、頭にろうそくを立てて、憎い相手に見立てたワラ人形を御神木に五寸釘で打ち付けると呪いの願掛けができるそうです。
これって、怪談でよく聞きますよね。
なんか背筋がゾッとしてきました。
幸福祈願所のドラ
地主神社の境内には、おかげ明神の他にも幸福祈願所があります。
幸福祈願所にはドラがあり、神様への願いを込めてドラの中心を軽くたたき、縁結びと幸福を祈願します。
おかげ明神の呪いの願掛けとは対照的ですね。
諸願成就の撫で大黒さん
幸福祈願所の近くには、諸願成就の御利益がある撫で大黒さんが祀られています。
願いを込めて大黒さんを撫でると願いが叶うとのこと。
また、撫でるところによって叶う願いも違っているようですね。
撫で大黒さんの近くにある説明書きによると以下のご利益があるそうです。
- こずち=良縁、開運、厄除
- あたま=受験必勝、成績向上
- おなか=安産、子宝
- たわら=出世、土地守護、家内安全、夫婦円満
- 福袋=金運、商売繁盛
- 手=勝運、芸事上達
- 足=旅行安全、交通安全
- 病気回復は病のあるところを撫でる
あまり欲張るのはよくないと思うのですが、どうしてもいろんなところを撫でたくなってしまいますよね。
地主神社には、他にも春になると一重と八重の花が同時に咲く地主桜が植えられています。
「1枚の写真」さんの地主桜の記事で写真が掲載されていますので、ご覧になってください。1本の枝にびっしりと桜の花が咲いていますね。