3月29日。
この時期になると、京都では早咲きの桜が見ごろを迎えます。
しかし、桜の開花は、その年の気候で早まったり遅くなったりするので、実際に見に行かないことには、咲き具合がわかりません。
ということで、京都市北区の椿寺と平野神社に早咲きの桜の開花状況を見に行ってきました。
椿寺の枝垂桜はつぼみ
椿寺と呼ばれる地蔵院は、京福電車の北野白梅町から南東に5分ほど歩いた辺りに建っています。
境内の中央には、枝垂桜が1本植えられています。
枝には1輪も花がありません。
開花は、もう少し先になりそうです。
全く花が咲いていないので、見ごろがいつになるのか予想できませんね。
五色八重散椿は2分咲き
地蔵院と言えば、五色八重散椿(ごしきやえちりつばき)が有名です。
この椿は、赤色、白色、ピンク色など様々な色の花を咲かせます。
花の大きさがよく見かける椿よりも大きく、また、花弁が桜のように散っていくのもその特徴です。
地蔵院の五色八重散椿は、入口付近と中庭に植えられています。
門の前に2分咲きと書かれていたように確かに花が咲き始めたばかりのようです。
入口付近の五色八重散椿は、ピンク色の花が咲いていました。
一方、中庭では白色の花が咲いていました。
これから4月上旬にかけて、赤色や絞りの入った花も咲いていくことでしょう。
お参りを済ませて、地蔵院から出ようとしたら、門の脇に大きな赤い花を咲かせた椿を発見。
この椿は、見ごろを迎えていました。
平野神社はお花見にはまだ早い状況
地蔵院の次は、再び北野白梅町駅に戻り、そこから北に10分ほど歩いて平野神社へ。
平野神社には、早咲きから遅咲きまで、たくさんの種類の桜が境内に植えられています。
西の鳥居付近では、寒桜が咲いていました。
3月下旬の平野神社と言えば、本殿へと続く門の脇に植えられた魁(さきがけ)という枝垂桜が花を咲かせることで知られています。
神社の案内板には、例年3月28日に開花すると書かれているのですが、この日は下の写真のとおり、つぼみが膨らみ、枝が赤くなっている状況でした。
近くに寄って枝を見ると、ちらほらとつぼみがほころび始めていていました。
この様子だと、魁は4月5日頃には、良い感じで花が咲いているのではないでしょうか。
魁を見た後は、本殿にお参り。
本殿の左に植えられている橘が、たくさんの黄色い実を付けていました。
本殿にお参りを済ませた後は、再び境内の桜の開花状況をチェック。
しかし、どの桜もつぼみだけの状態で、咲いているのは寒桜ばかり。
この日、最も花が咲いていたのは、東の鳥居付近の桃桜と河津桜でした。
でも、どちらも見ごろを過ぎた様子で、花が少なくなっていました。
平野神社は、4月に入ってから桜を見に行った方が良さそうですね。