京都市左京区の哲学の道沿いに大豊神社という神社があります。
春になると、哲学の道は桜の花が満開となり、多くの観光客の方が訪れます。
もちろん大豊神社も哲学の道を散策する人たちが、参拝に訪れるので、境内は賑わいます。
桜にはまだ早い3月上旬。
そろそろ春らしい景色を見ることができないかと思い、大豊神社に参拝してきました。
静かな境内
大豊神社の境内は、人が誰もいなかったので静寂に包まれていました。
と思ったら、数名のご婦人の方が先に訪れていらっしゃいました。
観光タクシーを利用されているようで、運転手の方からいろいろと解説を受けていました。
大豊神社は、仁和3年(887年)に宇多天皇の病気平癒のために創建されました。
以前は、椿ヶ峰山中に建っていたことから椿ヶ峰天神と呼ばれていたそうです。
先ほどのご婦人の方たちが帰られたので、今度は本当に境内は自分一人だけとなりました。
それでは、本殿にお参り。
境内を散策していると、ロウバイを発見しました。
ロウバイは入口付近と境内の中央付近に1本ずつ植えられていました。
そろそろロウバイも終わりに近づいていますね。
猿、鳶、鼠、狐がいる末社
大豊神社と言えば、末社に狛犬とは違う生き物がいることで有名です。
日吉社の前には、狛猿がいます。
日吉社の隣に建つ愛宕社には、トビがいます。
目が威嚇しているようです。クチバシも鋭いですね。
狛鳶の近くで見つけた椿。
卜伴(ぼくはん)という品種だそうです。
大豊神社の末社で、一番人気があるのが大国社です。
なぜ人気があるのか。
それは、社殿の前にかわいらしい姿をした狛鼠がいるからです。
最近では、この狛鼠を見るために大豊神社に参拝する方も多いようです。
狛鼠とは対照的にお稲荷さんの前にいるキツネは、どこの稲荷社にもいるせいか、あまり人気がありませんね。
まだ残る冬の景色
各末社にお参りを済ませた後は、春らしい景色を探したのですが、まだ、冬の景色が残っていました。
お稲荷さんの前には、赤い実を付けた万両がありました。
たくさんの実のせいで、枝が重たそうにしています。
地面に目をやると、オレンジ色の実を付けた千両を発見。
さらに空を見上げると赤いナンテンの実がたくさん残っていました。
3月に入ったとは言え、まだ春は先のようです。
なお、大豊神社の詳細については以下のページを参考にしてみてください。