京都市左京区の八瀬に建つ瑠璃光院(るりこういん)は、普段は拝観できないのですが、春と秋に期間限定公開が行われます。
瑠璃光院は、紅葉の名所として有名なので、秋に拝観するのがおすすめです。
この時期に訪れる観光客の方は、やはり色鮮やかな紅葉に目を奪われていますね。
でも、瑠璃光院に訪れて紅葉だけを観賞するのはもったいないです。
その下に目をやれば、他ではなかなか見ることができない明るい緑色の苔がびっしりと地面を埋め尽くしています。
苔のじゅたんは、境内にある3つの庭園すべてで見ることができます。
山露路の庭
門をくぐって石段を上っていくと、玄関に到着します。
その玄関の前にあるのが山露路の庭です。
小さめの池の周囲には、濃い色の苔が地面を覆っています。
池の反対側は、小高い丘のようになっていて、その中央には十三重石塔があります。
丘も地面は苔で埋め尽くされています。
山露路の庭は、木がたくさん植えられているため、その葉が邪魔して太陽の光があまり差し込みません。
なので、地面の苔は、深い緑色に見えます。
なお、山露路の庭は、春になるとアシビが白い花を咲かせます。
瑠璃の庭
瑠璃光院の庭園で最も人気があるのが、境内の南にある瑠璃の庭です。
瑠璃の庭は、書院の1階と2階から眺めることができます。
下の写真は、2階から瑠璃の庭を見下ろしたものです。
地面に生えている苔の色がとても明るいですね。
1階の角から瑠璃の庭を鑑賞。
1階から見た苔は、ふっくらとしています。
瑠璃の庭と地続きになっている書院西側の庭は、砂と石が使われています。
屋根瓦のようなものも置かれていますね。
臥龍の庭
3つめの庭園は、境内の中央に配された臥龍(がりょう)の庭です。
下の写真は、茶庵の喜鶴亭から見た臥龍の庭です。
丘を登るように苔が生えています。
色も瑠璃の庭と同じく明るい緑色です。
臥龍の庭は、池の水面に龍が寄り添うように伏せている姿を水の流れと石組で表現しています。
まるで龍が今にも天に駆け昇ろうとしているようだと拝観案内に記されていたのですが、そのように写真を撮影することができませんでした。
以上が、瑠璃光院の3つの庭園です。
どの庭にもびっしりと苔が生えているので、苔好きの方は満足できると思いますよ。
私は秋にしか訪れたことがありませんが、苔が目当てなら、春の新緑の時期に訪れるのも良さそうですね。
なお、瑠璃光院の詳細については以下のページを参考にしてみてください。