京都市西京区に建つ善峯寺の境内には、多くのお堂が建っています。
お堂には、それぞれ像が祀られていて、様々なご利益を授けてくれます。
今回の記事では、善峯寺の主なお堂とご利益を紹介します。
本堂
善峯寺の山門をくぐった正面に建っている観音堂が、当寺の本堂です。
本尊は、仁弘大師作の十一面千手観世音菩薩です。
本堂の納経所では、神経痛、腰痛のお守りを授かることができます。
また、興味深いのは、試験におちないお守りも授けてもらえることです。
平成7年(1995年)1月17日に起こった阪神淡路大震災の時、道路が崩れて落下寸前で止まったバスの映像が何度もテレビで放送されました。
バスの前輪は高架からはみ出し、あと少しブレーキを踏むのが遅れていたら確実に落下していたことでしょう。
そのバスの運転手さんが持っていたのが、善峯寺のお守りでした。
以来、当寺のお守りは受験生の間で試験におちないお守りとして広まったそうです。
護摩堂
下の写真に写っているのは、境内の東に建つ護摩堂です。
元禄5年(1692年)に建立された建物で、不動明王五大尊が祀られています。
開山堂
護摩堂の北に建つ開山堂には、117歳の時の源算上人の像が祀られています。
お参りすると長寿のご利益を授かることができるそうです。
幸福地蔵
開山堂の近くには、幸福地蔵(しあわせじぞう)が祀られています。
幸福地蔵は、江戸幕府5代将軍徳川綱吉の母の桂昌院が幸せを願い、拝んだそうです。
気を付けなければならないのは、自分以外の人の幸せをお願いするということです。
釈迦堂
釈迦堂には、非常に珍しい拝む姿をしたお釈迦様が祀られています。
このような姿をしたお釈迦様は、日本には例がないそうです。
このお釈迦様は、意(こころ)と身(からだ)の願い事を叶えてくれます。
また、毎月第2日曜日にお釈迦様がお風呂に入られますが、その薬風呂に入浴すると神経痛、腰痛にご利益があるそうです。
薬師堂
薬師堂には、出世薬師が祀られています。
桂昌院の両親は、この出世薬師に祈願して子宝を授かったと伝えられています。
その桂昌院が3代将軍家光に嫁いで綱吉を生んだことから、玉の輿に乗るのを願う参拝者が多いとか。
阿弥陀堂
最後に紹介するのは、阿弥陀堂です。
本尊として祀られているのは、宝冠阿弥陀如来です。
堂内には、徳川家代々の位牌が安置されています。
以上が、善峯寺の主なお堂です。
善峯寺に訪れた時は、これらのお堂にお参りして、ご利益を授かりましょう。
なお、善峯寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。