尊勝院に色づき始めた紅葉を見に行った・2025年

11月中旬。

京都市東山区の尊勝院に参拝しました。

粟田山の中腹に建つ当院は、歩道を歩いているだけでは気づくことがなく、また、ガイドブックなどで紹介されることもほとんどないことから、訪れる人が少なめです。

晩秋の行楽シーズンでも、境内で旅行者や観光客の方を見ることはほとんどありません。

早すぎた紅葉狩り

地下鉄の東山駅から三条通を東に約3分歩き、神宮道との交差点で右折し、1本南の細い道を東に入ります。

100メートルほど進むと右手に坂道が現れるので、山に登っていけば、その先に尊勝院が建っています。

この坂道が結構急で、いつも途中まで上ってきたところで、脈打つ音が人に聞こえそうなほど大きくなってきます。

坂のわきには家屋があり、ここに住んでいると、帰宅はいつも坂路調教だなと変なことを考えながら、段差の低い石段を踏みしめ踏みしめ粟田山の中腹へ。

坂道

坂道

尊勝院の入り口までやってくると、日差しを受けて表面がやや白くなったモミジがお出迎え。

入り口の紅葉

入り口の紅葉

良い色付きですな。

息を切らしながらここまで来た甲斐があったというものです。

しかし、きれいだったのは、入り口付近の紅葉だけ。

境内は明らかに紅葉の見ごろ前でした。

境内

境内

とりあえず、本堂にお参りしましょう。

本堂

本堂

本尊は、おみくじを考案した元三大師です。

残念ながら戸が閉まっており、本尊を直に拝むことはできませんでした。

本堂の前から振り返って、先ほど見た入り口付近の紅葉を眺めます。

上が赤いカエデ

上が赤いカエデ

この角度から見ると、色付きが全然ですね。

3分の1は青葉で、色づいている葉も、まだ緑色が混ざったような深みのある赤色。

日影が多い境内なので、紅葉時期が遅めではあるのですが、他の場所の紅葉の進みと比較しても、ちょっと遅すぎるように思えます。

それでも、色づいている葉は例年より透明感があり、見ごろを迎えた時には鮮やかな赤色が期待できそう。

山の斜面の近くに植わっているイチョウは、まだ黄葉する気配がありませんね。

イチョウ

イチョウ

真夏ほどの深い緑色ではないものの、この時期に全身が緑色だと、黄色くなる前に散ってしまうかもしれません。

境内には、ピンク色のフヨウの花が残っていました。

フヨウ

フヨウ

尊勝院は、時間の経過が他より遅いのか、境内は1ヶ月くらい前の景色。

でも、気温は下がっており、吸い込んだ空気が鼻の穴をひんやりさせ、冬の到来が近いことを報せています。

イチョウの足元の祠に水子地蔵さまが3体いらっしゃるので、こちらにもお参りをしておきましょう。

水子地蔵尊

水子地蔵尊

尊勝院は、境内から京都市街の北を眺めることができたのですが、今は、ツツジが高く育ち壁のように視界を遮っています。

ツツジ

ツツジ

ここからの眺望も楽しみにしていたのですが。

境内の東側には、山道への入り口があり、ここを30分ほど歩くと頂上の将軍塚まで行けますよ。

登山を趣味にされている方には、お馴染みの登山道なのでしょうね。

本堂にお参りを終え、境内も一通り見終えたので、尊勝院から出ることに。

坂道を下り、旧粟田山荘の近くまでやって来ると、その敷地の紅葉がなかなかきれいでした。

旧粟田山荘の紅葉

旧粟田山荘の紅葉

2021年3月末に営業を終了した粟田山荘は、京都ホテルオークラ(現ホテルオークラ京都)が所有していましたが、コロナ禍で売却を決定しています。

現在は工事をしており敷地内にトラックが見えましたよ。

11月中旬の尊勝院の紅葉は、まだ色づき始めて間もなく、見ごろを迎えるのは11月末になりそうです。

この後は、粟田神社に紅葉を見に行きます。

なお、尊勝院の詳細については以下のページを参考にしてみてください。

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