7月16日の夕刻。
京都市東山区の八坂神社に参拝しました。
この日は、四条烏丸で祇園祭の宵山が盛り上がりますが、八坂神社でも、石見神楽(いわみかぐら)の奉納が行われます。
今回の参拝は、その石見神楽を見ることが目的であります。
建御雷とゑびすさま
八坂神社には、京阪電車の祇園四条駅から四条通を東に約5分歩くと到着します。
駅からは、ほとんどの人が四条通を西に歩き四条烏丸に向かいますが、八坂神社に向かう人は、それほど多くはありません。
時刻は、午後6時頃。
八坂神社の境内に入ると、すでに石見神楽の奉納が行われていました。
境内には、意外と人が多いですね。
石見神楽の大きな音と声が響き渡っています。
八坂神社で石見神楽を奉納するのは、島根県浜田市金城町の久佐西組神楽社中。
南楼門の東側に建つ能舞台では、演目がいくつか行われますが、私が来た時には、建御雷神(たけみかづちのかみ)が鬼と戦っている最中でした。
途中、雨が降り出したためテントに避難したり、いったん四条通に出たりしている間も、石見神楽の演目は続いていきます。
そして、再び、八坂神社に戻ってきた時には、えびすさまが、釣り竿でお札を釣り上げているところでした。
ゑびすさまは、いろんなものを釣り上げていき、また、観覧席に向かってお金のようなものをばらまいていました。
そして、最後に大きな鯛を釣り上げ、盛大な拍手が上がっていましたよ。
ゑびすさまの後は、餅投げが行われました。
たくさんのお餅が、観覧席に向かって投げられています。
私は、観覧席より後ろにいたので、お餅が飛んでくる気配がなかったのですが、運よく、誰も取れなかったお餅が足元に落ちてきたので拾うことができました。
袋には、紅白のお餅が一つずつ入っていましたよ。
最後に観覧者の商売繁盛を願って、ゑびすさまの演目は終了しました。
大蛇
午後8時を過ぎた頃、最後の演目の「大蛇(おろち)」が始まりました。
「大蛇」は、ヤマタノオロチを素戔嗚(スサノオ)が退治した神話を題材にしたものです。
八坂神社の祭神は、素戔嗚命(すさのおのみこと)ですから、祇園祭でこの演目が行われるのでしょうね。
最初に娘が登場します。
しかし、娘は、大蛇に連れ去られてしまいます。
この時、大きな大蛇が1匹登場するのですが、娘に巻き付いた後、何をどうしたのか娘の姿がどこかに消えてしまいました。
この場面は、動画に収めていますので、ご覧になってください。
その後に登場したのが、スサノオです。
能舞台で舞を披露するスサノオ。
すると、老夫婦が現れ、次は稲田姫(イナダヒメ)も大蛇に連れ去られてしまうと嘆き悲しみます。
イナダヒメも八坂神社の祭神ですね。
そして、能舞台に大蛇が出現。
最初は1匹だけだった大蛇が次々と数を増やし、能舞台は4匹の大蛇でいっぱいになりました。
大蛇は、能舞台の上を我が物顔で暴れまわります。
口から炎も吐き出し、やりたい放題。
4匹の大蛇が立ち上がった姿も、迫力がありましたよ。
好き勝手する大蛇の前にスサノオが登場。
スサノオは、ばっさばっさと大蛇を斬り倒し、1匹ずつ首を斬っていきます。
そして、娘を救出した後、最後の1匹の大蛇もやっつけました。
大蛇の体からは、天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)が出現。
それを天照大神に捧げ、スサノオは、イナダヒメと結ばれました。
最後に2本の剣を持って舞うスサノオもかっこよかったです。
これにて石見神楽の奉納は終了。
時刻は、午後8時30分を回っていました。
観覧席からは、たくさんのおひねりが能舞台に飛んでいましたよ。
なお、八坂神社の詳細については以下のページを参考にしてみてください。
宿泊
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