1月上旬に伏見神宝神社に参拝した後、北に約15分歩き東福寺を訪れました。
東福寺は紅葉が美しいお寺として有名で、秋になると大勢の旅行者や観光客で大混雑します。
でも、その他の季節は人が少なく落ち着いて参拝できます。
五社成就宮に参拝
東福寺には、JRまたは京阪電車の東福寺駅から南東に約5分歩くと到着します。
駅からは、北西角から境内に入ることになりますが、できることなら南側の六波羅門から境内に入りたいですね。
ということで、六波羅門から境内に入ります。
門をくぐると右前に豪壮な三門が建っています。
三門の後ろに見えるのは、本堂の仏殿です。
三門の東側には、鳥居がいくつも並んでいます。
この鳥居の先には、五社成就宮があります。
東福寺を訪れても、五社成就宮に行くことは滅多にないですね。
久しぶりに五社成就宮にお参りをしましょう。
鳥居をくぐり、石段を上った先に五社成就宮の社殿があります。
東福寺は、嘉禎2年(1236年)に前関白の九条道家が建立を発願し、道家亡き後の建長7年(1255年)にその子の一条実経が諸堂を完成させました。
五社成就宮は、東福寺の鎮守社として、その名のとおり、石清水八幡(いわしみずはちまん)、賀茂、稲荷、春日、日吉の五社を祀っており、五社明神社ともいわれています。
もとは、法性寺にあり、総社祭という祭礼は、祇園会(祇園祭)に匹敵するほどの賑やかさだったとのこと。
東福寺の鎮守社になってからも、総社祭は行われていましたが、今は、毎年11月の第2日曜日にお火焚祭が催され、家内安全、無病息災、商売繁盛、学業上達の祈願が行われています。
それでは、五社成就宮にお参りをしましょう。
五社成就宮の後ろには、鐘楼が建っています。
鐘楼の後ろには、石仏が並んでいました。
石仏の近くには、荒熊大明神を祀る祠もあります。
鞍馬山の魔王が降臨した魔王石
五社成就宮に上る石段脇には、十三重石塔と魔王石を祀るお堂があります。
東福寺のウェブサイトによると、十三重石塔は、九条道家が病になった時、藤原家の先祖という比良の魔王(比良明神:天狗)が降臨し、病の原因が怨霊にあると伝え、道家に祟っている怨霊の鎮め方を教え、これにより病が完治し、道家が東福寺建立の決心をした時に比良明神のお告げで建立したものだそうです。
十三重石塔は、重要文化財になっています。
魔王石は、鞍馬山の魔王が降臨したと伝えられています。
お堂の中を覗くと、中央がお地蔵さまのような姿に盛り上がった平べったい大きな石がありました。
何やら不思議な力を持っていそうな石ですね。
魔王石を見た後は、石段を下り、本堂の前にやって来ました。
本堂にも、しっかりとお参りをしておきましょう。
戸が開いていたので、天井の龍も拝むことができました。
龍の天井画は、堂本印象の作です。
経蔵の近くでは、サザンカが咲いていました。
花がしおれてきていますが、もうしばらくは楽しめそうです。
最後は、臥雲橋を渡って、境内の北西角から外に出ることに。
臥雲橋から望む洗玉澗(せんぎょくかん)は、カエデが枝だけとなっており、見晴らしが良くなっていました。
見下ろすと、小川の流れも見えましたよ。
東福寺に参拝した時は、五社成就宮にもお参りをしてはいかがでしょうか。
この後は、瀧尾神社に参拝します。
なお、東福寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。