8月末に護王神社に参拝した後、烏丸通を南に約15分歩き六角堂を訪れました。
六角堂は、烏丸御池のビジネス街や寺町の繁華街から近く、この辺りに来た時についでにお参りをしたくなりますね。
地元の人の憩いの場にもなっており、境内の景色は、どことなく落ち着きがあるように見えます。
夏が続く境内
六角堂には、地下鉄の烏丸御池駅から南に約5分歩くと到着します。
烏丸通から六角通を東に入り、六角堂の山門前にやって来ました。
山門をくぐると、正面に六角形の本堂が建っています。
本堂の前の枝垂れ柳は、夏の暑さに負けているような感じで、葉に活気が感じられませんでした。
それでは、本堂にお参りをしましょう。
本堂の西側には、たくさんのお地蔵さまが並んでおり、その中に北を向いた北向地蔵尊が混ざっています。
北を向いている理由は、ここから北にある京都御所を守るためです。
京都の人々は、御所を守ることが自分たちの生活を守ることにつながると考えていたため、北向地蔵尊は、人々の生活を守るお地蔵さまとして信仰されてきました。
六角堂といえば、ハトがたくさんいることで知られています。
この日も、多くのハトが境内にいましたが、夏の暑さに負けて居眠りしているハトが見られました。
今年の夏は、暑い日が長く続いているので、ハトたちも大変でしょうね。
境内の東側にある池。
池を見ると、少しは涼しく感じられるかと思ったのですが、最高気温が35度以上になると気持ちも涼しくならないですね。
池で手を合わせているお地蔵さまは、合掌地蔵です。
合掌地蔵は、参拝者の願いが叶うようにと一緒にお祈りしてくれています。
納経所では、合掌地蔵お守りも置いていますよ。
池のほとりにたくさん並んでいるのは、十六羅漢です。
羅漢は、仏の教えを護り伝えることのできるお坊さんです。
十六は、四方八方を倍にしたもので、あらゆる場所に羅漢がいることを意味しています。
六角堂の十六羅漢の像の中には、邪鬼が混ざっているので、参拝した時には邪鬼も探したいですね。
池のほとりにあるお堂は、親鸞堂です。
親鸞は、比叡山で修行している時、六角堂に百日参籠し、夢中に四旬の偈文を授かり浄土真宗の開祖となりました。
お堂の中には、親鸞がお告げを聴いている姿の「夢想之像」と六角堂参籠の姿を自刻したと伝わる「草鞋の御影」が安置されています。
お堂の中は明かりが点いているので、外からでも像を拝めますよ。
最後に南西角に祀られている石不動にお参りをしましょう。
8月末に参拝した六角堂は、まだ夏の景色のままでした。
そろそろ秋を感じられるかと思ったのですが、その気配は全くなかったです。
京都は9月に入っても、しばらく夏が続きそうです。
なお、六角形の詳細については以下のページを参考にしてみてください。