12月上旬に京都市中京区の行願寺に参拝した後、寺町通を北に約1分歩き下御霊神社(しもごりょうじんじゃ)を訪れました。
下御霊神社は、平安時代に非業の死を遂げた人々を祀る神社です。
昔は、非業の死を遂げた人々の霊を祀ると御霊となって、災厄から守ってくれると信仰されており、今もなお御霊を祀る神社が京都各所にありますね。
冬へと向かう境内
下御霊神社には、京阪電車の神宮丸太町駅から西に約5分歩くと到着します。
地下鉄の丸太町駅からだと、東に徒歩約7分です。
下御霊神社の鳥居の前にやって来ました。
右側のイチョウは、まだ多くの葉を残していましたが、左側のイチョウは、すでにほとんどの葉を散らしていました。
近くに植えられているのに葉が散る早さがこんなに違うのは不思議ですね。
鳥居の奥に建つ正門の屋根の下には、龍などの様々な装飾が施されていますよ。
こちらは、境内側から見た正門の屋根の下で、麒麟(きりん)の彫り物があります。
キリンビールのマークにそっくりであります。
境内には、自動車が数台停車していたものの、人の姿はまばらでした。
拝殿の手前のサルスベリは、枝だけになっていますね。
まずは、本殿にお参りをして、災厄が降りかかって来ないようにお願いをしましょう。
本殿の近くに植えられているカエデは、まだたくさんの葉を残し、紅葉した姿を見せてくれました。
下御霊神社の紅葉は、他の場所より、見ごろに入るのが遅かったようです。
境内の南東角にある神物寶庫(しんぶつほうこ)は工事中。
天明の大火(1788年)で罹災し、痛々しい姿のままでしたが、この工事でピカピカに蘇るのでしょうね。
本殿の北にある社務所付近では、ナンテンが赤い実をたくさん付けていました。
ナンテンの実を見ると、冬の到来を感じます。
社務所付近に建つ三社(さんじゃ)には、伊勢(正直)、八幡(清浄)、春日(慈悲)の神さまが祀られています。
一度に3ヶ所の神社の神さまにお参りできる効率の良い社です。
三社にも、しっかりお参りしておきましょう。
境内の南西角にある天満宮は、学問の神さまの菅原道真を祀っています。
天満宮付近でも、ナンテンが赤い実を付けていました。
本殿にお参りを済ませたので、そろそろ下御霊神社から出ることに。
境内の北西角のカエデが、茶色くなっていました。
あと1週間ほど遅くに参拝していれば、このカエデが赤くなった姿を見られたかもしれませんね。
この後は、廬山寺に参拝します。
なお、下御霊神社の詳細については以下のページを参考にしてみてください。