10月中旬。
京都市東山区の豊国神社に参拝した後、南東に約5分歩いて智積院(ちしゃくいん)を訪れました。
智積院は、真言宗智山派の総本山とあって、広々とした境内を持っています。
四季折々の景色を見せてくれる智積院は、東山観光におすすめのお寺なのですが、お参りする人は少なめです。
そのため、いつも、混雑することなく境内を歩くことができるんですよね。
明王殿にお参り
智積院には、京阪電車の七条駅から東に徒歩約7分で到着します。
市バスだと東山七条で下車してすぐです。
入り口付近には、数人の参拝者がいらっしゃいましたが、境内は、いつもながら人が少なそうです。
入り口には、阿字観会(あじかんえ)の案内が出ていました。
阿字観とは、真言宗を開いた弘法大師空海が誰でもできる修行として説いたもので、心を磨き、高めていくための真言宗の瞑想です。
智積院では、月に1回、阿字観会が行われており、参加には500円が必要です。
参道をまっすぐ東に進むと、金堂が建っています。
金堂は、現在工事中です。
普段は中に入ってお参りできるのですが、この日は、外からしかお参りができませんでした。
金堂にお参りをすました後は、その南に建つ明王殿へ。
明王殿には、上がってお参りできました。
明王殿は、智積院の護摩道場、祈禱所で、本尊として不動明王を祀っていることから不動堂とも呼ばれています。
現在の建物は、四条河原町近くにあった大雲院の本堂を智積院の旧本堂が焼失した際に譲り受けたものです。
ちなみに大雲院は、東山の円山公園近くに移転しています。
祇園閣があるお寺ですね。
明王殿から境内を眺めます。
下に見える池では、初夏にはキショウブ、夏にはハスが咲きます。
明王殿から出て、北に歩き、そして石段を上ります。
石段上には、弘法大師の像があります。
その隣には、宗祖弘法大師の諱供養塔が2本立っています。
左側は、1千1百年の諱供養塔で、右側は千百五十年の諱供養塔です。
50年ごとに1本立っていくのでしょうか。
こちらは、弘法大師像を祀る大師堂です。
大師堂は、寛政元年(1789年)に建立されたものです。
色づき始めたカエデ
石段を下り、再び金堂の近くに戻ってきました。
10月中旬ではあるものの、京都はまだ夏のような暑さで、気温が30度近くまで上がる日が続いています。
この日も、暑かったのですが、境内のカエデは少しずつ色づき始め、秋が徐々に深まっているのを感じました。
鐘楼堂近くのコケとカエデ。
コケは、前日の夜に雨が降ったことからしっとりとしていましたよ。
カエデは、上の方の葉が赤くなっていました。
鐘楼堂から西に延びる参道の両脇のカエデは、一部で真っ赤に色づいている葉がありました。
智積院は、東山でも紅葉するのが早く、11月10日頃から見ごろを迎え始めます。
それにしても、今年は、色づき始めるのが早いですね。
智積院は、境内の南側にある智積院会館が営業をしており、お食事できるようになっています。
また、智積院会館の少し北側では、智積院展示・収蔵庫工事が行われている最中で、少々騒がしく感じます。
それでも、境内には人が少なく、良いお参りができましたよ。
この後は、新日吉神宮に参拝します。
なお、智積院の詳細については以下のページを参考にしてみてください。