秋の静かな新日吉神宮に参拝・2021年

10月中旬に京都市東山区の智積院に参拝した後、北に3分ほど歩き、新日吉神宮(いまひえじんぐう)にも参拝しました。

東大路通から新日吉神宮に向かう坂道は、女坂と呼ばれています。

坂の奥に京都女子大学があるから女坂なのか、それとも別の理由から名付けられたのか詳しいことはわかりません。

当然ながら、女坂では学生さんの姿をよく見かけますが、新日吉神宮にお参りをしていく学生さんは少ないですね。

大黒さまと真猿

新日吉神宮の最寄り駅は、京阪電車の七条駅です。

駅からは、北東に徒歩約10分です。

市バスだと、「東山七条」で下車して東に徒歩約5分ですね。

女坂を上っていくと、新日吉神宮の鳥居が現れます。

鳥居

鳥居

この鳥居をくぐれば境内と思ってしまいますが、入り口は、鳥居の右側です。

入り口付近のイチョウは、まだ緑色で黄葉する気配がありません。

金色に輝く姿を見られるまで、あと1ヶ月ほどかかるでしょうね。

入り口付近では、ススキが穂を伸ばしていました。

ススキ

ススキ

石段の上には、朱色の楼門が建っています。

楼門

楼門

楼門の左右には、随身像が座っていますよ。

随身

随身

随身は、内裏の警護をした武官のことで、神社の楼門で随身像を見かけることがあります。

祇園の八坂神社や上京区の上御霊神社(かみごりょうじんじゃ)でも、見ることができますよ。

楼門をくぐります。

境内には、数人の参拝者の姿がありましたが、静かで寂しい雰囲気が漂っていました。

境内

境内

境内の北側に建つ土蔵。

土蔵

土蔵

中には、何が納められているのでしょうか。

拝殿の後ろの石段の上に本殿が建っているので、お参りをしましょう。

石段と本殿

石段と本殿

新日吉神宮は、平安時代末期の永暦元年(1160年)に後白河上皇が、法住寺殿の鎮守として近江の日吉山王を勧請したのが始まりとされています。

祭神は、後白河天皇と日吉山王七神です。

賽銭箱の近くには、大黒さまと真猿(まさる)がいらっしゃいます。

大黒さまと真猿

大黒さまと真猿

大黒さまは、大国主尊(おおくにぬしのみこと)や大己貴命(おおなむちのみこと)とも呼ばれ、新日吉神宮の祭神の1柱です。

縁結び商売繁盛のご利益を授けてくれることで有名ですね。

真猿は、新日吉大神の使者で、悪気や災厄を払い、幸福を授けてくれます。

どちらにも、しっかりとお願いしておけば、福が舞い込んできそうです。

本殿の南側に建つのは、樹下社(このもとのやしろ)です。

樹下社

樹下社

鳥居の扁額に豊国神社と書かれていることからもわかるように豊臣秀吉を祀っています。

しかし、江戸時代には、公然と豊臣秀吉を祀っているとは言えない事情があったため、樹下大神を秀吉のかつての名であった木下藤吉郎の姓に通じさせて、祀り続けてきました。

本殿の裏側に行くと、大きなスダジイの木があります。

スダジイの木

スダジイの木

とても立派な木で、神々しさすら感じさせます。

新日吉神宮に参拝した時は、このスダジイも見ておきたいですね。

本殿にお参りを済ませたので、そろそろ境内から出ます。

新日吉神宮には、ほとんど人がおらず、静かにお参りできました。

この後は、妙法院に参拝します。

なお、新日吉神宮の詳細については以下のページを参考にしてみてください。

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