9月下旬に本満寺のスイフヨウを見た後、京都市左京区の常林寺に参拝しました。
常林寺は、萩の寺と呼ばれており、初秋に境内が萩の花で埋め尽くされます。
9月になると、その萩を見るために参拝する人の姿を見かけるようになりますが、普段は人が少なく静かなお寺です。
私も、初秋に常林寺を訪れることが多いですね。
満開になった萩
常林寺には、京阪電車の出町柳駅から南に2分ほど歩くと到着します。
常林寺の山門の外から境内を窺うと、中には1組の参拝者しかいませんでした。
山門をくぐって境内へ。
萩が生い茂り、赤色や白色の小さな花をたくさん咲かせています。
山門をくぐった左側に世継子育地蔵尊が祀られているので、お参りをしましょう。
世継子育地蔵尊のお堂の前では、赤色の萩と白色の萩がたくさん咲いていましたよ。
灯籠と赤色の萩。
これだけ多くの花が咲いていると、萩も華やかに見えますね。
白色の萩も地面に近い枝に多くの花を咲かせていました。
境内では、ススキの穂も育ち、秋らしくなっています。
ススキは、中秋の名月とよく似あいます。
今年は9月21日が中秋の名月でしたが、京都では夕方に雨が降ったため、上り始めたばかりの満月を見ることはできませんでした。
本堂に向かって真っすぐに延びる石畳。
両脇の萩が参拝者のために整列しているようであります。
本堂の近くの萩は、花数が少なめですね。
常林寺は、幕末に勝海舟が宿坊としたことでも知られています。
勝海舟も萩が咲く常林寺を見たのでしょうか。
もともとは、寺町通荒神口にあった常林寺ですが、寛文11年(1671年)の大火で類焼し現在地に移転しています。
常林寺の萩は、満開でしたが、中には、多くの花を散らしているものもありました。
石畳に散った小さな花びらの赤色もまた、風情がありますね。
枝で咲いているときは、あまり目立たない萩の花ですが、地面に散ると、こんなにたくさん咲いていたんだと驚きます。
境内では、白色のムクゲの花も咲いていました。
ムクゲが咲いているのを見ると、まだ夏のような気分になりますが、気温は少しずつ下がり、季節が移り行くのを感じます。
萩を見終えたので、そろそろ常林寺から出ることに。
常林寺は、萩が満開でしたが、訪れる人は少なく、静かに観賞できましたよ。
常林寺の萩は、10月初旬までは見ごろを保っていそうです。
なお、常林寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。