秋に参拝した上徳寺・2020年

9月末に京都市下京区の市比売神社に参拝した後、北に5分ほど歩き上徳寺を訪れました。

上徳寺は、2月の世継地蔵尊大祭には多くの参拝者で賑わいますが、それ以外は人が少ないです。

参拝中に境内で人を見かけることは、あまりないですね。

地蔵堂の周囲のお地蔵さま

上徳寺の最寄り駅は、京阪電車の清水五条駅です。

駅からは、西に5分ほど歩けば、常徳寺の山門前に到着します。

山門

山門

山門の左前には、徳川家康の側室の阿茶の局の墓所を示す石碑、右前には冠句の唱道者の堀内雲鼓(ほりうちうんこ)の墓所を示す石碑が立っています。

冠句は、俳句のように五、七、五の字数からなる句で、点者が出した上五字に対して、中七字、下五字を付けて一句とするものです。

山門をくぐると正面に本堂が建っています。

本堂

本堂

上徳寺は、慶長8年(1603年)に阿茶の局(上徳院殿)が開基となり、伝誉蘇生(でんよそせい)を開山に迎えて建立されました。

創建後は、何度も火災に遭っており、現存する建物は明治以降に再建されたものです。

本堂は、宝暦3年(1753年)に建立された永観堂の祖師堂を移築しています。

堂内には、滋賀県の矢橋(やばせ)の鞭崎八幡宮(むちさきはちまんぐう)から移したと言われている阿弥陀如来が祀られています。

本堂の奥に進むと、地蔵堂が建っているのでお参りをしましょう。

地蔵堂

地蔵堂

上徳寺は、この地蔵堂に安置されている高さ2メートルのお地蔵さまが有名です。

昔から、良い世継ぎを授かるご利益があるとして信仰を集め、世継地蔵と呼ばれています。

上徳寺の名よりも、世継地蔵の名の方が知っている人は多いのではないでしょうか。

地蔵堂の周囲にも、多くのお地蔵さまが祀られています。

地蔵堂の右前に建つ小さなお堂には、身代り地蔵尊が祀られています。

身代り地蔵尊

身代り地蔵尊

苦悩、災難、疾病輪禍などの身代わりとなって守護してくれます。

そして、地蔵堂の西側には、かわいらしい2体の歓喜地蔵が座ってますよ。

歓喜地蔵

歓喜地蔵

この世に生まれた幸せを共に喜んでいます。

歓喜地蔵の前には、福を授けてくれそうな大黒さまがいらっしゃいます。

大黒さま

大黒さま

そして、大黒さまの隣には、七福神も勢ぞろい。

七福神

七福神

なんとも縁起が良さそうな光景です。

境内の南西角に立つ宝篋印塔。

宝篋印塔

宝篋印塔

諸願成就のご利益があるとされています。

心しずめ、党の前に立ち、願いを念じて塔を右回りに3回廻ってお参りすれば、願いが叶うと伝えられています。

宝篋印塔の東には、2つのお堂が建っています。

延命地蔵菩薩

延命地蔵菩薩

どちらにも、延命地蔵菩薩と書かれた提灯が吊るされているので、同じお地蔵さまが祀られているのでしょうか。

延命利生をちかい、寿命を延ばしてくれますよ。

地蔵堂のちょうど裏側に立っていらっしゃるのは水子地蔵です。

水子地蔵

水子地蔵

この水子地蔵は、人形師の岡本正太郎氏の作とのこと。

そして、水子地蔵の東のお堂には、はがため地蔵尊が祀られています。

はがため地蔵尊

はがため地蔵尊

「歯固め」歯を守護し寿命を延ばしてくれますよ。

地蔵堂にお参りを済ませたので、そろそろ境内から出ましょう。

私が上徳寺にいる間、1人も参拝に訪れる人はいませんでした。

この後は、平等寺に参拝します。

なお、上徳寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。

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