初秋に参拝した清浄華院・2020年

9月中旬に京都市上京区の廬山寺に参拝した後、北隣に建つ清浄華院(しょうじょうけいん)にも参拝しました。

清浄華院は、浄土宗四ヵ本山のひとつに数えられるお寺です。

京都御苑の東に建っているので、多くの観光客や旅行者の方が訪れそうなのですが、意外と人が少なく落ち着いてお参りできます。

曇り空の下の境内

清浄華院には、地下鉄今出川駅から南東に徒歩約10分で到着します。

寺町通に面する総門。

総門

総門

総門の前の「大本山 清浄華院」と刻まれた石柱が立派です。

総門をくぐって境内に入ります。

境内

境内

普段より駐車している車が目立ちます。

何やら工事をしている様子で、そのための車両も停まっていました。

総門をくぐった左手に不動堂が建っているので、中に入ってお参りをしましょう。

不動堂

不動堂

不動堂は、平成23年(2011年)に再建されたもので、その際、中に安置されている不動明王坐像も新造されています。

怖い顔をした大きなお不動さまです。

隣には、陰陽師の安倍晴明も祀られていますよ。

安倍晴明は、泣不動縁起に登場することから不動堂に祀られているそうです。

総門から少し東に歩くと、「松平容保公寄宿の地」と刻まれた石柱が立っています。

松平容保公寄宿の地

松平容保公寄宿の地

幕末に会津藩主で京都守護職の松平容保(まつだいらかたもり)は、清浄華院に宿泊したことがあります。

会津藩御預かりであった新撰組も、当院を訪れたことでしょう。

松平容保公寄宿の地の石柱の近くには、「華水 手水舎」が建っています。

華水 手水舎

華水 手水舎

石から湧き出すようにして手水鉢に流れる水が、とても清らかに見えます。

流れる水

流れる水

御影堂(みえいどう)近くのカエデは、上の方が少し赤くなっていました。

カエデ

カエデ

暑かった夏が終わり、京都は少しずつ秋らしい気候になりつつあります。

阿弥陀三尊像を本尊として祀る大方丈。

大方丈

大方丈

手前の木は、蜂須賀桜です。

花が咲いた蜂須賀桜もきれいですが、秋の黄葉した蜂須賀桜も見事ですよ。

境内の中央に南向きに建つのは、御影堂です。

御影堂

御影堂

大殿とも呼ばれており、浄土宗の開祖である法然上人の御影が祀られています。

法然上人像は、上人が後白河法皇から当院を賜った42歳の時に自ら刻んだものと伝えられています。

かつては、西向きに建っていた御影堂ですが、明治44年(1911年)に再建された際に南向きとなりました。

空には今にも雨が降り出しそうな雲。

曇り空

曇り空

私が参拝した日は、大方丈の正面に建つ阿弥陀堂の戸が開いており、何やら法要が行われていました。

阿弥陀堂の中から、お坊さんがお経を読む声が聞こえてきましたよ。

そろそろ清浄華院から出ましょう。

私が境内にいる間、参拝者が訪れることはありませんでした。

なお、清浄華院の詳細については以下のページを参考にしてみてください。

宿泊