京都市伏見区に建つ城南宮の神苑は、3月になると、梅林の梅だけでなく椿も見頃を迎えます。
城南宮の椿は、種類が豊富で、様々な色の花を咲かせます。
普段目にすることのない珍しい椿を楽しめるのも城南宮の魅力のひとつですね。
そこで、今回の記事では、3月上旬に花を咲かせていた城南宮の椿を紹介します。
咲き方、大きさ、色が様々
それでは、花が咲いていた椿を神苑の入り口から順番に紹介していきます。
1.有楽(太郎冠者)
まず最初に目にしたのが、有楽(うらく)です。太郎冠者(たろうかじゃ)とも呼ばれています。
- 花の色は紫を帯びたピンク色
- 筒咲き
- 開花時期は12月から3月
有楽は、花が密集して咲いていました。
2.桜葉椿
ピンク色と白色が混ざり合っているのが、桜葉椿です。
- 白地紅色絞り
- 開花時期は3月から4月
花の大きさは中くらいです。
紅色の模様が特徴的ですね。
3.日光(紅唐子)
小さいながらも濃い紅色の花弁がギュッと詰まっているのが日光(じっこう)です。紅唐子とも呼ばれています。
- 紅色
- 紅唐子咲き
- 開花時期は3月から4月
遠くから見るとどこにでもありそうな椿に見えるので見落とさないように注意してください。
4.藪椿
藪椿には、白色のものと紅色のものがあります。
どちらも花は小さめです。
- 一重
- 平開咲き
- 開花時期は2月から4月
白色の藪椿と紅色の藪椿は、同じ場所には植えられておらず、両者の距離は少し離れています。
5.初嵐
小さく真っ白な花を咲かせる初嵐。
- 一重
- 筒咲き
- 開花時期は11月から3月
白い藪椿に似ていますが、咲き方が違いますね。
6.紅侘助
紅色の花をたくさん付けた紅侘助(べにわびすけ)です。
- 猪口咲き(ワビスケ咲き)
- 開花時期は2月から3月
7.岩根絞り
濃い紅色に白い模様が入っているのが岩根絞りです。
下の写真は、白色が多く少し変わっています。
- 八重咲き
- 開花時期は3月から4月
私が訪れた時は、まだ植えられて間もないのか、背の低い木に1輪だけ花が咲いていました。
8.曙
曙は、淡いピンク色で繊細さを感じさせます。
- 一重
- 椀咲き
- 開花時期は2月から3月
私が訪れた時は、下向きに咲いている花が多かったです。
このような咲き方なのかどうかはわかりません。
9.白侘助
紅侘助の白色バージョンの白侘助。
- 一重
- 猪口咲き
- 開花時期は1月から3月
紅侘助よりも1ヶ月開花時期が早いようです。
10.城南椿
城南宮で一番目立っていたのが、城南椿です。
濃い紅色が特徴的です。
- 筒咲き
- 開花時期は2月から4月
苔の上に落ちた城南椿もなかなか風情があります。
城南椿は、梅林の近くにも植えられているので、椿と梅を同時に観賞することができますよ。
11.蝦夷錦
上で紹介してきた椿は、全て神苑の入り口から春の山にかけて植えられていますが、蝦夷錦(えぞにしき)は、春の山から平安の庭に向かう通路の脇に植えられています。
- 白地紅縦絞り
- 八重咲き
- 開花時期は2月から3月
蝦夷錦は、桜葉椿や岩根絞りに似ています。
正直、私には違いがわかりませんが、どれも他の椿のように1色じゃないのが特徴的ですね。
以上が3月上旬に城南宮の神苑に咲いていた椿です。
他の神社やお寺では、これだけたくさんの種類の椿を見ることはできないのではないでしょうか。
椿が好きな方は、ぜひ、3月に城南宮に訪れてみてください。
下の写真はおまけです。
白梅と錦鯉を写してみました。
なお、満開の枝垂れ梅の写真を以下の記事に掲載していますので、ご覧になってください。
また、城南宮の詳細については以下のページを参考にしてみてください。