4月上旬。
京都市中京区の高瀬川の桜を見に行きました。
高瀬川は、江戸時代に角倉了以(すみのくらりょうい)が開削した運河で、春になると川の両脇でソメイヨシノやオオシマザクラなどが咲き誇ります。
道行く人は、横断歩道を渡るのを忘れ、満開になった桜に見とれますね。
今回、私が訪れたのは、高瀬川の北端にある一之船入です。
木屋町御池の桜
一之船入の最寄り駅は、地下鉄の京都市役所前駅です。
駅を出て御池通を東に3分ほど歩き、木屋町通を北に曲がって、再び約3分歩けば一之船入に到着します。
御池通と木屋町通の交差点では、花壇に春の花がたくさん咲いていました。
木屋町御池の交差点から北に目を向けると、満開のソメイヨシノ。
交差点の下には、高瀬川が流れます。
川の流れと一緒に見る桜。
歩道を歩きながら、見上げる満開の桜もきれいです。
やっぱり、桜は晴れている日に眺めたいですね。
一之船入の桜
木屋町通を北に歩いて一之船入にやってきました。
一之船入の桜も満開ですね。
船入とは、荷物の積み下ろしや船の方向転換を行う場所で、かつて高瀬川には、二条から四条の間に9つの船入がありました。
現在残っているのは、二条の一之船入だけです。
一之船入には、江戸時代に高瀬川を行き来した高瀬舟が浮かんでいます。
ちなみにこの高瀬舟は3代目です。
春の一之船入では、桜と一緒に高瀬舟を撮影する人が多いのですが、今年は、ほとんど人がいません。
新型コロナウイルスの影響で、この辺りもめっきりと人が減り、静かな春となっています。
それでも、海外からお越しの方の姿を見かけました。
国内で暮らしている方なのでしょうか。
一之船入の北側に建つ島津製作所創業記念資料館の入り口に植えられている八重紅枝垂れ桜も満開でした。
紅色の桜が空から降り注ぐ姿が、なんとも美しいですね。
なお、島津製作所創業記念資料館は4月30日まで休館です。
一之船入の桜を見終え、北に向かって歩きます。
振り返って、一之船入の桜を眺めると、見事な咲きっぷりでした。
近くで見る桜もきれいですが、このように遠目で見る桜も満開の時は美しいですね。
私が一之船入を訪れた日は、ソメイヨシノが散り始めていました。
4月10日には見ごろを終えそうですね。
この後は、下御霊神社に桜を見に行きます。