3月末。
京都市左京区のインクラインに桜を見に行きました。
インクラインは傾斜鉄道のことで、琵琶湖疏水を使って運搬された物資を船から降ろすことなく、昇降させることができます。
今は使われておらず、線路の両脇には多くのソメイヨシノが植えられ、春に旅行者や観光客の方の目を楽しませてくれます。
例年だと4月上旬に桜が見ごろを迎えるインクラインですが、2020年は3月末に見ごろとなりました。
ほぼ満開のソメイヨシノ
インクラインの最寄り駅は、地下鉄の蹴上駅です。
駅を出て、三条通を南に少し歩き、日向大神宮(ひむかいだいじんぐう)の鳥居をくぐった先に琵琶湖疏水が流れています。
その琵琶湖疏水の流れに従い、北に歩くと義経地蔵が祀られている広場が現れます。
最初に目にしたのは、枝垂れ桜。
すでに満開となっており、上から下までびっしりと薄紅色の花をたくさん咲かせていました。
枝垂れ桜から少し歩き、線路の頂上付近へ。
ソメイヨシノは、ほぼ満開。
広場のソメイヨシノも見ごろを迎えており、地面に座りながら観賞している人たちもいましたよ。
線路の上を北に向かって下ります。
私がインクラインを訪れた日は、とても人が多かったです。
例年よりも海外からお越しの方は少なかったですが、他の桜の名所ほどは人が減っていません。
線路の上を歩きながら桜を眺められる場所は、それほど多くないでしょう。
だから、インクラインが多くの旅行者や観光客に人気があるのだと思います。
舟の上には、伏見の清酒の酒樽が置かれています。
酒樽越しに満開のソメイヨシノが見えますね。
インクラインをさらに下って行きます。
下の方までやって来ると、人がほとんどいなくなります。
インクラインを訪れた人の多くは、途中で道路に出て、南禅寺など周辺の観光名所へと向かいます。
そのため、インクラインの下の方は、人が少ないんですね。
インクラインの一番下までやって来ると、京都市動物園の噴水が現れます。
この日は曇り空でしたが、晴れていると、噴水と桜がより美しく見えますよ。
インクラインの桜は、他の京都の桜の名所より見ごろを迎えるのが早かったようです。
そのため、早くに見ごろを終えそうですが、4月3日まではきれいに咲いている姿を見られると思いますよ。