3月中旬に京都市北区の地蔵院に参拝しました。
地蔵院には、立派な五色八重散り椿が植えられており、毎年3月になると見ごろを迎えます。
今回の参拝は、その五色八重散り椿を見ることが目的であります。
境内を華やかにする椿たち
地蔵院の最寄り駅は、京福電車の北野白梅町駅です。
駅からは南東に徒歩約3分。
西大路通を東に渡れば地蔵院の築地塀が現れます。
JRだと円町駅から徒歩約8分ですね。
北向きに建つ地蔵院の山門の前にやってきました。
山門をくぐって参道に入ると、すぐに五色八重散り椿が目に入ります。
地蔵院は、椿寺とも呼ばれており、神亀3年(726年)に行基が開創したとされています。
私が訪れた日は、観音堂の扉が開いていました。
3月17日から23日までの彼岸中は、十一面観音菩薩の御開帳が行われており、参拝者はこの観音さまを拝むことができます。
私も観音堂にお参りをし、観音さまのお姿を拝見しました。
ちなみに地蔵院に祀られている十一面観音菩薩は、洛陽三十三所観音霊場第三十番札所の本尊でもあります。
観音堂から境内の奥へと参道を進みます。
参道脇には、お墓がいくつかあり、お参りに来ていらっしゃる方が多かったです。
それらの中には、忠臣蔵に登場する天野屋利兵衛のお墓もありますよ。
その天野屋利兵衛のお墓の近くの中庭には、所狭しと五色八重散り椿が植えられており、様々な色の花を見事に咲かせていました。
花は、ピンク色、白色、絞りが入ったものなど。
一面、椿でいっぱいです。
参道に戻ります。
参道脇には小さな石仏が無数に並んでいます。
地蔵院に入ってすぐに目にするのが、下の写真に写っている五色八重散り椿です。
この五色八重散り椿は、とても大きく、そして花数も多いです。
この日は、ピンク色の花が目立ちましたが、所々に白色の花も咲いていました。
地蔵院の五色八重散り椿は、豊臣秀吉が寄進したものと伝えられています。
でも、初代の椿は枯れてしまい、現在の椿は2代目です。
2代目でも樹齢は100年以上です。
足元に目をやると、散った花弁がいっぱいありました。
椿は、花ごと落ちるのが一般的ですが、五色八重散り椿は、桜のように花弁がひらひらと散っていきます。
故に散り椿なんですね。
地蔵院の境内には、五色八重散り椿以外にも様々な種類の椿が植えられています。
山門の近くでは、赤色の椿とピンク色の椿がきれいに咲いていました。
地蔵院から出る前にもう一度、五色八重散り椿を観賞。
奥に植えられている八重紅枝垂れ桜はまだ開花しそうにありません。
八重紅枝垂れ桜は、ソメイヨシノが散り始める頃から見ごろになるので、開花にはもうしばらく時間がかかります。
地蔵院の五色八重散り椿は、3月中旬に見ごろとなっていましたが、つぼみが多く残っていたので、3月いっぱいはきれいに咲いていると思います。
この後は、平野神社に魁桜を見に行きます。
なお、地蔵院の詳細については以下のページを参考にしてみてください。