9月上旬に京都市伏見区の宝塔寺に参拝した後、南に3分ほど歩き瑞光寺を訪れました。
瑞光寺は、小さなお寺なのですが、茅葺屋根の本堂がとても味わい深く、一度は訪れて欲しいです。
特に秋に見る本堂に情緒を感じますね。
夏の名残のサルスベリ
瑞光寺は、京阪電車の深草駅から南東に徒歩約8分の場所に建っています。
なお、深草駅は、2019年10月から「龍谷大前深草駅」に改称します。
瑞光寺の入り口に到着。
無造作に置かれた石には、何か意味がありそうです。
参道に進みます。
境内の入り口に建つ山門は、以前は茅葺屋根だったのですが、現代風な造りに変わっています。
ネットで調べてみたところ、どうやら2018年9月の台風21号で倒壊した後、建替えられたようです。
かつての茅葺屋根の山門の方が、瑞光寺には似合っていたのですが残念です。
しかし、再び台風21号と同じ規模の台風がやって来ると、また倒壊するでしょうから、山門を茅葺にするのは難しかったのかもしれませんね。
山門をくぐって境内に入ると、正面に鐘楼が建っています。
鐘楼の先から東を向くと、奥に本堂が建っています。
本堂の屋根も茅葺ですが、こちらは無事だったようです。
それではお参りをしましょう。
瑞光寺は、深草山(じんそうざん)と号する日蓮宗のお寺で、明暦元年(1655年)に元政上人が、極楽寺薬師堂の旧跡に建立したのが始まりです。
本堂は寂音堂(じゃくおんどう)とも呼ばれています。
静かな境内と茅葺屋根の建物にはぴったりの名ですね。
本堂の中には、中正院の日護上人作の釈迦如来座像が安置されています。
このお釈迦さまの胎内には、法華経一巻と五臓六腑を形作ったものが納められているそうです。
本堂の前では、ススキの穂が伸び始めていました。
京都は9月に入っても、まだ暑い日が続いていますが、ススキを見ると秋の気配を感じます。
境内では、サルスベリが赤色の花をたくさん咲かせていました。
花数はやや少なくなっているようですが、まだ夏の盛りの時期と変わらないくらいの状態を保っていましたよ。
本堂と一緒に見るサルスベリ。
茅葺屋根と一緒に見るサルスベリも良いものです。
無人の境内で見るサルスベリ。
私が瑞光寺にいる間、誰も訪れることなく、サルスベリを独り占めできましたよ。
瑞光寺には、サルスベリが3本植えられていましたが、他の2本は終わりが近づいていました。
京都のサルスベリも、そろそろ見ごろを終えようとしています。
この後は、嘉祥寺に参拝します。
なお、瑞光寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。