6月下旬。
京都市西京区の嵐山に建つ法輪寺に参拝しました。
法輪寺は、渡月橋を北から南に渡っている際に嵐山の中腹に見える多宝塔があるお寺です。
きっと、渡月橋を渡ったことがある多くの人が、あの嵐山の中腹にある建物はなんだと不思議に思ったことでしょう。
そして、中には多宝塔を見に行って、そこが法輪寺の境内だと知った人もいると思います。
法輪寺の境内
法輪寺には、阪急電車の嵐山駅から北西に5分ほど歩くと到着します。
法輪寺の山門前にやってくると、その左隣に稲荷大明神が祀られていました。
柵があるので、近づくことができません。
稲荷大明神の社の後ろでは、アジサイがたくさんの花を咲かせていたのですが、こちらも近づくことはできず遠目で見るだけでした。
この稲荷大明神の鳥居も社もピカピカですが、いつ修復したのでしょうか。
下のブログによると、2018年に修復されたようですが、今回の参拝まで、まったく気づきませんでした。
山門前のカエデは、日差しを浴びて黄緑色に輝いていました。
でも、山門をくぐった先の石段下のカエデの葉は深緑色。
このカエデの葉を見ると、京都の新緑の季節は終わったように思います。
石段を上り切ると、正面に本堂が建っています。
石段と本堂のちょうど中間地点には、口を大きく開けたトラが伏しています。
狛犬ならぬ狛虎は、法輪寺の参拝者に人気がありますね。
気温は30度を超えていたので、手水鉢の水が、とても涼しげに見えました。
それでは、本堂にお参りをしましょう。
法輪寺は、和銅6年(713年)に元明天皇の命により行基が開創したのが始まりとされています。
虚空蔵菩薩を祀っていることから、嵯峨の虚空蔵さんの愛称でも親しまれています。
虚空蔵菩薩は、虚空のように広大無辺の福徳や智慧を蔵して衆生の諸願を成就させてくれるので、智慧を授かれるようにお願いしておきましょう。
また、3月から5月には、数え年で13歳になる人が参拝する十三詣(じゅうさんまいり)でも法輪寺は知られており、参拝者は大人になるための智慧を授かります。
十三詣の後に渡月橋を渡る際は、振り向いてはいけません。
もしも、振り向くと、授かった智慧を失ってしまうと伝えられています。
境内の西側に建つ多宝塔。
多宝塔の近くにあるのは針供養塔です。
法輪寺では、毎年12月8日に針供養が催され、皇室から賜ったお針を宝塔に納めます。
展望台からの眺め
境内の東側には展望台があります。
展望台にやってくると、爽やかな青空が広がっていました。
展望台から京都市街を眺めると、山に囲まれた盆地であることがよくわかります。
北東に目をやると比叡山が見えます。
空気が澄んでいたおかげで、比叡山がよく見えます。
晴れていても、白いもやがかかったような時もありますから、こんなにきれいに比叡山が見えないこともあります。
南東の方角を向くと、京都タワーも見えますよ。
法輪寺に参拝した時は、展望台から京都市街も眺めておきたいですね。
本堂にお参りを済ませたことですし、そろそろ法輪寺から出ましょう。
私が法輪寺を訪れた日は、梅雨入り前でした。
すでに京都も梅雨入りし、7月中旬までは、雨の日が多くなりそうです。
そのため、梅雨明けまでは法輪寺の展望台からは、なかなかきれいな京都市街を眺められないかもしれません。
なお、法輪寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。