5月下旬。
京都市東山区に建つ豊国神社に参拝しました。
豊国神社は、その名からも想像できるように豊臣秀吉を祀っている神社です。
豊臣秀吉は、とても有名ではありますが、豊国神社を訪れる人は、京都市内の他の神社と比較すると、それほど多くはないですね。
そのため、境内が混雑することは滅多になく、落ち着いてお参りできます。
咲き始めのサツキ
豊国神社には、京阪電車の七条駅から北東に5分ほど歩くと到着します。
だだっ広い正面通の東側に建つ石造りの鳥居が、豊国神社の入り口です。
鳥居の近くでは、サツキが咲いていました。
まだ咲き始めて間もないようで、花数は少な目です。
部分的には、割と多くの花を咲かせているのですが、サツキ全体で見ると、まだ見ごろには少し早いですね。
サツキが見ごろに入るのは、5月末頃でしょうか。
この日も、境内は空いていました。
雲ひとつない青空が広がります。
手水屋には、陶器が設置されており、その中ほどに挿された竹の先から水が流れ出ています。
神社の手水屋には、口を開けた龍がいることが多いのですが、豊国神社の手水屋は他とは違っていますね。
参道の東に金色の装飾が美しい唐門が建っています。
その唐門の奥に本殿があるのですが、普段は、唐門より奥に行くことはできません。
なので、唐門の前でお参りをします。
出世開運のご利益を授けてもらえるようにお願いしておきましょう。
唐門の近くに植えられている蜂須賀桜(はちすかざくら)は、黄緑色の若葉がとても美しかったです。
境内全体の木々も、若葉がきれいで、初夏らしさを感じましたよ。
方広寺の梵鐘
豊国神社にお参りを済ませた後は、北隣に建つ方広寺へ。
まずは本堂にお参りをしましょう。
方広寺には、大坂冬の陣を起こす口実を徳川家康に与えた梵鐘が今も残っています。
鐘楼の中に入ることはできませんでしたが、外から梵鐘を見ることができました。
方広寺の梵鐘は、とても大きいです。
天井から、こんなに大きな梵鐘を吊るして、建物が倒壊しないものだなと感心します。
梵鐘には、「国家安康」と「君臣豊楽」の文字が刻まれており、これが徳川家康を呪い、豊臣家の繁栄を願ったものだと、徳川家康が難癖をつけて大坂冬の陣に発展したんですね。
今も、「国家安康」と「君臣豊楽」の文字はあり、見やすいように白色の線で囲っていますよ。
鐘楼の天井には絵が描かれているので、方広寺を訪れた時は、こちらもしっかりと見ておきたいですね。
鐘楼から降りて、少し境内を歩きます。
境内の隅では、サツキが咲いていましたよ。
豊国神社に参拝した時は、ぜひ方広寺にもお参りをして、梵鐘をご覧になってください。