平成から令和へ改元された5月1日。
京都府八幡市の男山に鎮座する石清水八幡宮(いわしみずはちまんぐう)に参拝しました。
石清水八幡宮には、カエデが多く植えられているので、この時期は新緑が美しいです。
皇室とゆかりのある社でもあるので、令和が始まる日にお参りをしておくと、大いにご利益を授かれそうです。
本殿に参拝
石清水八幡宮に行くには、京阪電車の八幡市駅で下車して、ケーブルに乗車するのが便利です。
男山の山上でケーブルから降り、5分ほど歩くと、参道に到着します。
この日は、曇り空で、時折小雨が降ることもあったのですが、参拝者が比較的多かったです。
それでも、神域が広い石清水八幡宮ですから混雑するほどではありませんでした。
南総門をくぐります。
本殿の前には舞台が設置されていました。
この舞台は、5月4日の夜に催される石清水灯燎華のためのものです。
参加は無料ですよ。
また、5月5日の午前10時からは菖蒲祭も行われます。
それでは、本殿にお参りをして、厄除と開運のご利益を授かりましょう
本殿の中御前に祀られているのは、応神天皇です。
神功皇后が、三韓征伐のために出兵中、その体の中には応神天皇がいました。
応神天皇は、生まれる前から即位することが決定していたことから、胎中天皇とも呼ばれています。
八幡大神とは、この応神天皇のことです。
東御前に祀られているのは、神功皇后です。
また、西御前には、比咩大神(ひめおおかみ)が祀られています。
比咩大神は、市寸島姫命(いちきしまひめのみこと)、多紀理毘賣命(たぎりびめのみこと)、多岐津毘賣命(たぎつひめのみこと)の三柱の神さまのことで、宗像三女神とも呼ばれて別の神社でも祀られていますね。
貞観元年(859年)に南都七大寺のひとつ大安寺の僧であった行教は、九州の宇佐八幡にひと夏参籠した際、八幡大神より「吾都近き男山の峯に移座して国家を鎮護せん」との託宣を受けました。
そして、それを清和天皇に奏上したところ、翌貞観2年に朝廷の命により六宇の宝殿が造営され、4月3日に遷座されました。
平将門や藤原純友が反乱を起こした承平天慶(じょうへいてんぎょう)の乱では、朝廷より請願があり八幡大神の神威をもって速やかに平定され、以来、国家鎮護の宮として皇室の崇敬をますます厚くしました。
天皇の行幸や上皇の御幸は、円融天皇以来、240回以上にも及ぶのだとか。
このように石清水八幡宮は、皇室とも深い関係があり、令和元年5月1日には、天皇陛下御即位を奉祝する「令和」と書かれたのぼりが境内のいたるところに設置されていました。
本殿に参拝した後は、その裏側へ。
本殿裏には、末社や摂社が多く並んでいるのですが、そのうち男性の守り神の若宮社、女性の守り神の若宮殿社が工事中でした。
南総門から参道に出ます。
参道では、様々な木々の青葉がきれいでしたよ。
展望台の新緑
南総門から裏参道を少し歩き、ケーブル乗り場近くにある展望台にやってきました。
展望台には、多くのカエデが植えられており、こちらも青葉がとてもきれいです。
足元では、シャガも咲いていました。
谷崎潤一郎文学碑の近くから北を眺めます。
眼下にも、木々の青葉が広がります。
奥には、桜並木が美しい背割堤も見えますが、すでに桜の花は散り緑色となっていました。
それにしても展望台のカエデの新緑は美しいですね。
空は曇っていましたが、雨に塗れたカエデの透き通るような青葉が、しっとりとしてきれいでした。
再び参道に戻り三ノ鳥居近くにやって来ました。
ここには、丸く刈り込まれたツツジがあり、赤色の花をたくさん咲かせていましたよ。
石清水八幡宮では、4月26日から5月6日まで、上皇陛下が誕生された時に造られた守り刀の兄弟にあたる短刀が一般公開されています。
拝観料は800円です。
ゴールデンウィーク中に石清水八幡宮に参拝する方は、短刀も鑑賞しておくと良いでしょう。
なお、石清水八幡宮の詳細については以下のページを参考にしてみてください。