3月下旬に京都市伏見区の瑞光寺に参拝しました。
瑞光寺は小さなお寺で、なおかつ、旅行者や観光客の方がほとんど訪れることがないため、あまり知られていません。
でも、境内には立派な枝垂れ桜が植えられており、春になると美しい桜風景を見ることができる隠れた桜の名所なのです。
枝垂れ桜と茅葺屋根の本堂
瑞光寺には、京阪電車の深草駅から南東に10分ほど歩くと到着します。
入り口には、味のある茅葺屋根の山門が建っています。
この山門を見ると、いつも、ほっとします。
山門をくぐると、枝垂れ桜が満開見ごろとなっていました。
本堂の寂音堂も茅葺屋根。
その前のソメイヨシノは、3分咲きで、見ごろには少し早い状況です。
それでは、本堂にお参りをしましょう。
本堂は、寛文元年(1661年)に建立されたもので、堂内には釈迦如来座像が本尊として祀られています。
枝垂れ桜の真下から空を見上げます。
青空を背景に見る枝垂れ桜は、淡いピンク色の花弁がより美しく見えます。
枝垂れ桜の枝先の向こうに見える本堂の茅葺屋根も、心を和ましてくれます。
本堂が寂音堂と呼ばれるように瑞光寺は、人が少ない方が、雰囲気が出て良いですね。
夕暮れ時にお参りに来ると、もっと情緒たっぷりの枝垂れ桜を見れそうです。
枝垂れ桜の枝先。
つぼみがほとんど残っておらず、また地面に花弁が散っていなかったことから、私が訪れた日が枝垂れ桜の最盛期だったのではないでしょうか。
空から降り注ぐような枝垂れ桜。
その下の灯籠が、まるで枝垂れ桜の傘に入って日差しを避けているようであります。
枝垂れ桜越しに見る鐘楼。
奥に山が見えるためか、どこか田舎のお寺にいるような気分になります。
京都市内とは思えない景色ですね。
枝垂れ桜と一緒に見る本堂。
私が瑞光寺にいる間、参拝者が数人やってきましたが、すぐに立ち去られたので境内は常に静寂でした。
最後に鐘楼越しに枝垂れ桜を眺めて、瑞光寺の境内から外に出ました。
瑞光寺の美しい枝垂れ桜は、ソメイヨシノが満開になり、京都市内に大勢のお花見客が訪れる頃には盛りを過ぎていそうです。
瑞光寺の枝垂れ桜が人に知られていないのは、それが理由なのでしょうね。
なお、瑞光寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。