10月下旬に京都市東山区の建仁寺に参拝した後、西隣の恵美須神社を訪れました。
恵美須神社は、1月10日の京都十日ゑびすの時は、とても参拝者が多いのですが、それ以外の日だと混雑していることは滅多にありません。
年の始まりには、今年1年の商売繁盛を祈願しようと考えても、秋に商売繁盛を祈願しに神社を訪れる人はそれほど多くないでしょうね。
師走に向けて、秋のうちにも恵美須神社に商売繁盛を祈願しておきたいところです。
様々な恵美須さま
恵美須神社は、京阪電車の祇園四条駅から南東に5分ほど歩いた辺りに建っています。
一の鳥居の前には、都七福神めぐりののぼりが立っています。
そう、恵美須神社は都七福神めぐりのひとつに数えられている神社なのです。
一の鳥居をくぐり境内に入ります。
まずは、境内の南にある手水鉢で手と口を清めましょう。
境内の北東角には、財布塚と名刺塚が置かれています。
財布塚には財布が膨らむように名刺塚には仕事が増えるようにお願いしておきたいですね。
一の鳥居の少し先には二の鳥居が建っています。
一の鳥居と二の鳥居の間には、黒色の恵美須さまがいらっしゃいますよ。
長年、風雨にさらされて黒くなったのでしょうね。
白色の恵美須さまもいらっしゃいます。
こちらの恵美須さまの満面の笑みは、参拝者を和ませてくれます。
見ているだけで福がやってきそうですね。
恵美須さまは、二の鳥居の上にもいらっしゃいます。
この恵美須さまに気づかない人は多いと思います。
顔の下にざるのようなものがありますが、この中には、参拝者が投げ入れたお賽銭がたくさん入っています。
私も以前に投げ入れたことがありますが、1回では入りませんでしたよ。
この日は、海外からお越しの方がお賽銭の投げ入れに挑戦していました。
残念ながら1回目では入らなかったようです。
背が高い方だったので、ダンクシュートでお賽銭を入れれそうでしたよ。
それでは、本殿にお参りをして、商売繁盛をお願いしましょう。
建仁寺を創建した栄西(ようさい)禅師は、宋からの帰路、海上で暴風雨に遭いましたが、戎神が現れたおかげで難を逃れたそうです。
そして帰国後に戎神を建仁寺の鎮守社として祀ったのが、恵美須神社の始まりと伝えられています。
本殿の近くには天満宮があります。
学問の神さま菅原道真に頭が良くなるようにお願いしておきましょう。
天満宮と言えば、境内の北西角に北野天満宮遥拝所があります。
この鳥居のはるか向こうに北野天満宮があり、ここでお参りをすれば北野天満宮にお参りをしたのと同じようにご利益を授かれますよ。
はるか向こうと言っても、市バスに乗って行ける距離なんですけどね。
本殿にお参りをした後は、本殿の後ろの門から外に出ましょう。
その途中に手でトントンと叩く板があります。
恵美須さまは耳が遠いので、板を叩いてお参りに来たことを報せないといけません。
これを忘れると商売繁盛のご利益を授かれないかもしれませんよ。
秋の商売繁盛祈願を済ませたので、そろそろ境内から出ることに。
参拝者が少なく心静かにお参りできました。
なお、恵美須神社の詳細については以下のページを参考にしてみてください。